武士は名こそ惜しけれ、義のためにはいのちも惜しむべきはない。財宝など塵あくたとも思わぬ覚悟が常にあるべきである。
何かに挑戦するときに、失敗も予測されます。大きなものを手に入れるなら大きな犠牲も必要になってきます。
失敗で大きな金銭的損害をこうむるかもしれません。時間や人の力を無駄にすることにもなります。自分の決断に責任を持つ「覚悟」は、失敗を恐れる気持ちから生まれます。周囲から自分に対する評価も下がることになっても、結果は全て自分の責任であり、自分が全て受け止めると心の中で決めたことが「覚悟」になります。
失敗に対する恐れは誰でも持っていますが、覚悟を決めた人は誰よりも強い精神力をもっています。そして、チャレンジすることを途中で断念しません。失敗したときのことなんて恐れずに、現状を変えたいと思っている人は本気で取り組みます。
覚悟を胸にした人は潔さが光ります。その潔さが自分も周りの人にもいい影響を与えます。不安でどうにもならないことを思い悩むよりは、対策を考えて覚悟を決めるほうが前向きで、いい結果につながります。
覚悟を決めることは捨てることや、あきらめることでもあります。覚悟を決めることは現実を受け入れることです。思い通りにならないときにどうやって乗り越えるかを決めることです。現実を受け入れると気持ちが前向きになり、一歩目を踏み出す勇気がでてきます。
戦国武将たちが命がけの戦いの中で、覚悟と心構えを磨いてきたように、ビジネスマンも心構えを磨き、迷いの部分を立ち切る勇気と不安に対して立ち向かう情熱が必要です。
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