黒田官兵衛の水に例えた教訓と言われていますが、水五訓の出所はわかっていません。
人の生き方について参考になりますので、知っていて損はないと思います。
人はそれぞれ人生観、価値観、物事についてのとらえ方が違います。
そのときの自分の与えられた状況や環境によって自分の置き方を変えているので、自分なりの動機で行動しています。
今までのしがらみや、世間体もあり、自分の生き方を心から納得することができないとき、「水五訓」のような考え方もあります。
一、自ら活動して他を動かしむるは水なり
二、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり
三、常に己の進路を求めて止まざるは水なり
四、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり
五、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり、雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり
これは水の循環を人の一生に置きかえ、その生き方を説いたものです。
一、自ら率先して動くことにより、他人も動かすことができる。
二、自ら考えて困難に立ち向かい道を拓く心得。
三、覚悟を持って、信じる道を突き進むこと。あきらめることからはなにも生まれない。
四、人は良いところもあれば、悪いところもあり、自らに厳しく、他人には寛容に、それを大きく包み込む器量を持つ。
五、その人の本質はそのまま残し、変化に対応するには、常に柔軟でなければいけない。
色んな困難にぶつかり、立ち止まることがあったときに、自分の生き方について迷うことがあります。
現状を変えるには、いろいろな人の人生訓を知ることです。
その中で、自分の置かれている環境にあった教訓を見つけることができれば、生き方の道標になってくれます。
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