「愚かなことを言う者があっても、最後まで聴いてやらねばならない。でなければ、聴くに値することを言う者までもが、発言をしなくなる。」
これは徳川家康の名言のひとつです。
現代のビジネスにおいても、この言葉には大きな示唆があります。
「忙しいから」「時間がないから」と、人の話を最後まで聴かずに、途中で話を遮ってしまう──そんな経験、あなたにもありませんか?
しかし、部下や同僚の言葉をきちんと聴かないことは、信頼関係を壊し、チームの創造力や提案力を削ぐ原因にもなります。
どんなに優れた意見も、「どうせ最後まで聴いてもらえない」と思われれば、二度と発せられることはありません。
話を遮ることで、部下の「本音」を失う
仕事中、次のような行動をしてしまうことはありませんか?
- 話の途中でアドバイスをしてしまう
- 要点だけを急ぎすぎて、話を途中で切ってしまう
- すぐに否定して、自分の考えを押しつけてしまう
- 相手の話にかぶせて、自分の経験を話し始める
これらは一見「効率的」に思えるかもしれませんが、実際には「話す意欲を奪う行動」です。
話を途中で遮られた人は、「まだ言いたいことがあったのに…」という不満を抱え、次第に本音を話さなくなっていきます。
「聴く力」が信頼と成果を引き寄せる理由
人の話を最後まで聴けない原因は、次のようなものが考えられます。
- 早く結論を知りたいという焦り
- 自分の意見を言いたいという欲求
- 相手の話を軽視してしまう思い込み
しかし、リーダーやマネージャーこそ、意識的に「聴く姿勢」を持つべきです。
なぜなら、相手が心を開いて話してくれることで、次のようなメリットが生まれるからです。
- 信頼関係が築ける
- 部下やメンバーの本音や課題を知ることができる
- 思わぬ視点や提案が出てくる
- 組織全体の発言力と活気が高まる
ビジネスリーダーに役立つ「聴く力」の実践法
現代経営において「話を聴く」という行動は、単なるマナーではなく、重要なマネジメントスキルです。
以下のような点を意識することで、組織内の信頼を深めることができます。
- 会話の中で、相手の話が終わるまで一度も口を挟まない習慣をつける
- 相手の話の背後にある「意図」や「感情」に耳を傾ける
- 話し終えた後に、要点を整理して「○○ということですね」と確認する
- 無意識に否定やアドバイスをしていないか、自分の反応に注意する
- 静かにうなずく、アイコンタクトをとるなど「聴いている姿勢」を見せる
「聴く力」は組織を守る防御力でもある
聴くに値する意見が自然と集まる環境を作ることは、自らの判断力を補強し、リスクを避ける力にもなります。
誰もが安心して発言できる空気づくりが、組織の風通しを良くし、未来の危機を防ぐ鍵にもなるのです。
最後に──本気で聴くことで、本気の信頼が生まれる
話を「聞く」のではなく「聴く」こと──それは相手の心に寄り添う行動であり、相手の本音を受け止めようとする姿勢です。
徳川家康のような偉大なリーダーも、「聴く力」の重要性を知っていました。
部下の言葉を最後まで聴き、受け止める姿勢があれば、自然と周囲からの信頼が集まります。
その信頼こそが、組織を強くし、あなた自身を守ってくれる“最大の武器”になるのです。
この記事を読んでいただきありがとうございました。
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