我は酒が飲めぬから、かように長生きなのだ。酒を飲まなければ、七十、八十まで健康でいられて、目出度いことだ。
元就の祖父、豊元は三十三歳、父、弘元は三十九歳、兄、興元は二十四歳、いずれも酒が原因で亡くなっています。元就は酒の場には出ても自らは下戸だといって口をつけなかったそうです。元就は孫の輝元に飲酒を控えるようにと、たしなめた書状を送っています。輝元も元就の教えに従っていたようです。そのお陰で元就と輝元は七十代まで長寿を全うしました。
仕事が終わった後のお酒はとくにおいしいです。くつろげてストレスが解消できます。お酒は、自分の適量をわきまえて上手に飲めば心身にもよい影響をもたらしますし、逆に適量をこえて飲みすぎると心身に様々な悪影響を及ぼします。
つきあいで毎日お酒を飲むビジネスマンにとっては、お酒の摂取量は気になるところです。健康を維持するお酒の摂取量は、日本酒では2合、グラスワイン2杯、ビールは中瓶1本程度とよくいわれています。
残念ながらお酒が飲める人には、この量は少なすぎます。毎回の飲み会、接待で、適正量をこえてお酒を飲んでいるのではないでしょうか。多くの人は自分が飲める適切な量を分かっていますが、その場の雰囲気で飲み過ぎてしまうと、翌日にお酒を飲んだ疲れが残り仕事の効率が下がります。
仕事に集中することは良いことですが、無理をしていると、思いがけない病気になってしまいます。
新入社員の時代から飲み続けていた人は三十から五十代になると、多かれ少なかれ、何らかの体調不良を抱えています。健康診断の数値が若い頃より変化しているかもしれません。体調不良と感じる具体的な症状としては、疲れやすい、体力が落ちた、疲れがとれないなど、仕事のストレスなど、職場環境の影響を強く受けています。
お酒で疲れは流せません。夜遅く仕事から帰ってきて、朝そのまま起きないまま、亡くなられた方もいます。強いお酒を控えて、ゆっくり楽しく飲むことを心がけたいものです。
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