ただ城下の繁栄に驕って、下々の憂苦を思わず、武具にのみ力を入れて城郭を構築しても、徳と礼儀がなければ甚だ危うい
部署や部下を管理して、人の上に立つ存在である管理職ですが、会社によっては現場の仕事から離れ、完全に管理専門といった仕事になっていきます。立場が変われば景色も変わります。
管理職になると、現場で働いていたときよりも、全体を把握したり、会社の将来を考えたりなど、少し高い場所から眺めるため、見える景色が違います。そのため発想も行動も変化していきます。管理職という仕事では、今までより入る情報が多くなって責任も増えますが裁量の余地がたくさんあり、やりがいと達成感も一般社員の時と比べて飛躍的に増えます。
管理する立場では任せられている部門の生産性や業績などを把握しなければなりません。そのため各種の報告を集めて分析しますが、現場を意識せずに報告書だけで判断する状態になってしまうと、部下の仕事ぶりが見えにくい状況が生まれてしまいます。
現場で働くことと、必要事項の報告書のみで状況を把握することでは大きな違いがあります。昔は現場で業績を上げていた人でも、長い間これらの仕事をしていると現場の感覚が錆びついて、現状を把握しにくくなり本当の問題点に気付くことが難しくなります。報告書だけで判断することは効率的ではありません。現場の状況を理解しないまま思いつきを次々と指示する上司や、部下の仕事を理解してない上司による曖昧な指示で生産性を大きく下げることもあります。
指示を出す人に不信感を持っていたら指示に従おうとは思いません。しかし自分のことを本当に大事に思ってくれていると信頼できる人の指示には従います。信頼してもらうためには、部下の話をよく聞いて相談できると思ってもらうことです。そのことで部下の体調や悩みがよくわかります。上司と部下のコミュニケーションがよくなると、職場の風通しもよくなってコミュニケーションも活発になります。日頃から部下を理解していれば、不測の事態があっても事前に対処できます。本当に部下のことを思うが大切です。
戦国武将の名言集に戻ります。
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