部下ほど難しい存在はない
人材育成には、[ほめる」「叱る」「教える」ことが必須です。管理職の使命は、部下が成果を上げられるように導くことです。
職場のモチベーションは、上司の資質に左右されることが多く、それだけで部下のやる気を萎えさせてしまいます。
部下のモチベーションを向上させることは、管理職に課せられた課題です。人間力、コミュニケーション力はもちろん必要ですが、上司が前向きに仕事に取り組んでいることが大前提です。
本当は自分から気がついて動いてほしいのに、なかなか自発的には動いてくれない。どのように部下に接したらいいのか分からない。と悩んでいる管理職の人もたくさんいます。褒めて伸ばそう、仕事を任せよう、厳しく教育しよう、といろいろ部下を動かすために考えても、予定した筋書きとは反対の結果になってしまうこともあります。「いかに人を動かすことが難しいか」ということです。
チームの雰囲気を良くしたいために叱ることをためらう上司もいますが、叱る人がいない場合、緊張感がなくなり生産性が下がってきます。叱るという行動なくして部下の成長は望めません。リーダーは、憎まれることを恐れてはいけませんが、相手を追い詰めて逃げ場をなくしてしまうようなやり方は避けるべきです。
部下を伸ばすには、些細なことでも褒めると良いと言われますが、本当に褒めてほしいポイントを見逃していると効果がありません。普段褒めない上司が褒めてくれただけで、やる気が上がる場合もあります。褒めてほしいポイントが分からない場合は、自分で部下を褒めるよりも、部下を褒めていたことを誰かから聞かされる伝聞形式で伝えるほうが効果はあります。
また、以前できなかったことができるようになったことなど、その成果や成長度合いを伝え、頑張っていると認めてあげることも大切です。部下にとって最大の理解者は上司ですから、上司の喜ぶ顔は何より効果があります。
1人の部下を育てるにも、誰が教えるかで大きく変わってきます。上司と同じで、部下も人によって個々の能力は違います。それぞれの理解度や能力の差を把握して、仕事に対する取組み姿勢を評価しなければなりません。
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