その職にふさわしくない者はすぐに処分したりするが、よく考えてみると、その役を十分に務めてくれるだろうと見たのはその主だ。目利き違いなのだから、主の罪は臣下よりもなお重い。
部下の失敗に目を向けることは間違っているばかりか無責任で、任命した上司に責任がある。という意味です。
羽柴秀吉の天下取りを支えた戦国時代の軍師。秀吉、徳川家康から強い信頼を得ると同時に、「天下を取れる男」として、警戒されていた黒田官兵衛の名言です。
職場に対する不満で、上司に対する不満をあげる人は多いと思います。厄介なことを部下に押し付ける人たちが、最終的には生き残って経営幹部になっている場合です。
多忙を極める中間管理職に対して、経営幹部が一方的に仕事を丸投げしていて、その地位に相応した仕事をしていないのではないのでしょうか。
さらに、仕事ができない上司に人事権、または昇給に関する上司評価などに影響力がある場合は、人事評価がフェアでないことがあります。
仕事がうまくいったときは手柄をとりますが、人事異動後に組織の業績が下がっても、任命責任を取ろうとはしません。自分を守ることばかり考えています。
そんな上司の下でも、一矢報いたいものです。
責任を取らない上司への対処法は、まず指示に従わないと上司からの評判が悪くなって、ますます働きにくい環境になりますので、じっと耐えて指示に従うか、上司を降格させるために自分の力を上げるか、上司の上司に助け舟を出してもらえるような状況を自分で作るしかないかもしれません。
そのときには「この上司が嫌い」とか、余計なことを言わないことです。 不条理な環境に身をおいているのなら、受身の気持ちでストレスをためるより、現実に向き合って積極的にこの現状を変えましょう。そうすることにより、人間的成長もめまぐるしいものがあります。そういう経験を積んできた人が、理想の上司になれると思います。
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