仕事や人生において困難に直面したとき、どのように考えるべきか。戦国時代の武将・島津忠良が孫の義久に送った手紙に記された言葉は、現代のビジネスマンにも深い示唆を与えます。
「善くも悪しくも善なりなせばなす 心よこころ恥よおそれよ」
これは、「良いことも悪いことも、良いことだと捉えればそうなる」という考え方を表しています。現代に通じる言葉で言えば、「ものは考えよう」ということわざに近いでしょう。しかし、実際にこのようなプラス思考を持ち続けるのは簡単なことではありません。
1.マイナス思考を無理に否定しない
仕事では、思い通りにいかないことやプレッシャーに押しつぶされそうになることが多々あります。そのときに「ポジティブに考えろ」と言われても、心がついてこないのは当然です。では、どうすればよいのでしょうか?
マイナス思考は自然な感情である
まず理解しておくべきなのは、マイナス思考は誰にでも起こる自然な反応であるということです。完璧主義者や責任感の強い人ほど、自分を責めがちですが、これはむしろ「仕事に真剣に向き合っている証拠」です。
マイナス思考の背景にあるもの
マイナス思考の背後には、次のような感情が隠れています。
- ○○をしたい(自分の思い通りにしたい)
- ○○であるべき(理想と現実のギャップに苦しむ)
- ○○は受け入れない(現状を否定してしまう)
- ○○は許さない(自分や他人の失敗を責める)
このような「べき思考」にとらわれると、ストレスやプレッシャーが増してしまいます。
2. マイナス思考を認め、受け入れる
大切なのは、無理にマイナス思考を排除しようとしないことです。むしろ、「自分は今、ネガティブになっているな」と冷静に認識し、受け入れることで、心の整理が進みます。
「ネガティブを許す」ことで心が軽くなる
「ネガティブになってはいけない」と思うほど、かえってストレスが増します。逆に、「今はつらいと感じるのも当然だ」と認めることで、余計なプレッシャーを手放すことができます。
「今はつらいが、こういう気持ちになるのは当然だ」
「ネガティブになるのは、それだけ仕事に真剣に向き合っている証拠だ」
このように、感情を否定せずに受け止めることが、心の余裕を生み出します。
「マイナス思考になってもいい」と自分を許す
マイナス思考を消そうとするのではなく、「マイナス思考になってもいい」と自分を許すことが重要です。これにより、マイナスの感情に対する執着が薄れ、自然と前向きな気持ちが生まれてきます。
3. プラス思考は、結果的に身につくもの
「もっと頑張らなければならない」「もっと強くならなければならない」と無理に考えると、逆に苦しくなります。しかし、マイナス思考を許し、整理していくうちに、自然と前向きな気持ちが生まれてきます。
プラス思考は“作る”ものではなく“育つ”もの
「ポジティブにならなきゃ」と思っても、それは簡単にできるものではありません。しかし、ネガティブな感情を認め、整理していくことで、いつの間にか「前向きに捉えられる自分」に変わっていきます。
気がつけば、「あの失敗は、今後の成長につながる良い経験だった」と思えるようになります。このとき、初めてプラス思考が「意識的に作るもの」ではなく「結果的に身につくもの」へと変わるのです。
「いい勉強になった」と思える瞬間が成長の証
過去を振り返ったときに、「あのときは苦しかったけど、いい勉強になった」と思えるなら、それは大きな成長の証です。つまり、プラス思考とは、「後になって初めてわかるもの」なのです。
まとめ:ビジネスに生かすマインドセット
戦国時代の大名も、現代のビジネスマンも、困難に立ち向かう姿勢は共通しています。
- マイナス思考を無理に否定しない – ネガティブになるのは自然なこと。
- 自分の感情を受け入れ、整理する – まずは「自分は今こう思っている」と認識する。
- 結果的にプラス思考が身についてくる – プラス思考は無理に作るものではなく、時間とともに育つもの。
島津忠良の言葉のとおり、善悪は考え方次第です。どんな状況も自分にとって「善」となるよう、心の持ち方を工夫してみてはいかがでしょうか?
この記事を読んでいただきありがとうございました。
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