【決定版】挨拶のネタに困らない。送別会・最終出社日の「そのまま使える」スピーチ例文集20選

間違いやすいシリーズ

送別会の挨拶で最も頭を悩ませるのは、「自分の状況に合った言葉が見つからない」ことです。円満退社もあれば、志半ばでの異動もあり、家庭の事情による退職もあります。教科書通りの挨拶では、どうしても「借りてきた言葉」になりがちです。

そこで今回は、あらゆるシチュエーションを想定し、そのまま使えるスピーチの具体例を大量に追加しました。構成は前回の記事でお伝えした「感謝(過去)→エピソード(現在)→未来へのエール(未来)」の3段構成を踏襲しています。

自分に最も近い状況のものを選び、固有名詞を入れ替えるだけで、誰からも好かれる「大人の挨拶」が完成します。

基本の「型」:まずはここから(汎用編)

どんな相手、どんな場所でも使える、最もリスクの少ない標準的なパターンです。

【例文1】王道の異動挨拶(30秒)

本日はお忙しい中、このような会を開いていただきありがとうございます。

〇〇支店での3年間、皆様には公私ともに大変お世話になりました。特に昨年の繁忙期、チーム全員で声を掛け合いながら乗り切った経験は、私にとって忘れられない思い出です。あの時、先輩方に助けていただいたご恩は決して忘れません。

来月からは新しい部署となりますが、ここで培ったチームワークの精神を大切にし、精進してまいります。〇〇支店の益々のご発展をお祈り申し上げます。本当にありがとうございました。

【例文2】シンプルな退職挨拶(20秒)

一言ご挨拶させていただきます。この度、一身上の都合により退職することとなりました。

在籍中は至らない点も多々ありましたが、皆様の温かいご指導のおかげで、多くのことを学ばせていただきました。特に、お客様への誠実な向き合い方を学べたことは、私の人生の財産です。

今後は別の道を歩みますが、この会社で得た経験を糧に頑張ります。皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

状況別:こんな時どう言う?(キャリア編)

ポジティブな異動や、少し気まずい短期間での退職など、状況に応じたニュアンス調整が必要です。

【例文3】栄転・本社への異動(謙虚さを強調)

本日はありがとうございます。

この度、本社の〇〇部へ異動することになりました。正直なところ、身に余る辞令にプレッシャーを感じております。私がここまで来られたのは、ひとえに、失敗しても見捨てずにチャンスをくださった〇〇課長をはじめ、皆様のサポートがあったからです。

本社では、現場であるこの支店が働きやすくなるよう、精一杯汗をかくつもりです。皆様に恩返しできるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

【例文4】入社1年未満での退職(密度の濃さを強調)

短い間でしたが、本当にお世話になりました。

わずか10ヶ月という期間でしたが、私にとっては非常に濃密な時間でした。何も分からなかった私に、イチから仕事を教えてくださった〇〇さん、いつもランチに誘ってくださった同期の皆さん。皆様の優しさに触れ、社会人としての基礎を築くことができました。

もっと長く皆様と働きたかった気持ちもありますが、ここで頂いたご恩を胸に、新しい環境でも挑戦を続けます。本当にありがとうございました。

【例文5】プロジェクト途中での無念の異動(未練と託す思い)

皆様、お疲れ様です。

志半ばでこのチームを離れること、正直に申し上げまして、大変悔しい思いがあります。現在進行中の〇〇プロジェクトの完遂を見届けられないことが心残りです。しかし、信頼できる皆様にお任せできることが、唯一の救いです。

場所は変わりますが、心は皆様と共にあります。プロジェクトの大成功を、異動先から確信しております。また美味しいお酒で成功を祝いましょう。ありがとうございました。

【例文6】全く異なる業界への転職(挑戦の表明)

本日はありがとうございます。

長年親しんだこの業界を離れ、来月からはIT業界という全く未知の世界に飛び込みます。30歳を過ぎてからの未経験分野への挑戦に不安は尽きませんが、この会社で叩き込まれた「泥臭くやり抜く力」があれば、どこへ行っても通用すると信じています。

皆様に「あいつ、向こうでもやってるな」と笑っていただけるよう、必死に食らいついていきます。5年間、本当にありがとうございました。

状況別:こんな時どう言う?(プライベート・その他編)

結婚、出産、介護、あるいは定年。ライフステージの変化に伴う挨拶は、周囲への感謝を厚めに伝えます。

【例文7】結婚・出産に伴う退職(周囲の配慮への感謝)

本日はこのような温かい会を開いていただき、胸がいっぱいです。

入社以来、仕事と家庭の両立でご迷惑をおかけすることもありました。しかし、私が急な休みを取った際も、皆様は嫌な顔ひとつせず「お互い様だよ」とフォローしてくださいました。その優しさに、何度救われたか分かりません。

明日からは家庭に入りますが、この会社で皆様と過ごした時間は、私の誇りです。皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

【例文8】家庭の事情・介護などによるUターン(前向きな決断)

皆様、3年間お世話になりました。

この度、実家の事情により故郷へ戻ることになりました。大好きなこのチームを離れるのは断腸の思いですが、家族と話し合い、前向きに決断いたしました。

距離は離れますが、SNSなどで皆様の活躍を拝見するのを楽しみにしています。こちらに来られる際は、ぜひ声をかけてください。美味しいお店をご案内します。本当にありがとうございました。

【例文9】定年退職(第二の人生へ)

皆様、長い間本当にお世話になりました。

振り返れば40年、まさに激動の日々でした。バブル崩壊やリーマンショックなど、苦しい時期もありましたが、今日こうして笑顔でこの日を迎えられたのは、最高の仲間に恵まれたからです。これからは一人のOBとして、また一人のファンとして、この会社の成長を見守らせていただきます。

明日からは趣味の釣り三昧の予定です(笑)。皆様もどうぞ健康第一で、ご活躍ください。ありがとうございました。

パーツで組み合わせる「挨拶フレーズ集」

上記の例文をベースに、自分の言葉を少し足したい時に使えるフレーズ集です。「導入」「エピソード」「結び」を組み合わせて、オリジナルの挨拶を作ってみてください。

【導入】のバリエーション

  • 「この度、4月1日付で〇〇部へ着任することになりました。」(硬め)
  • 「私事ではございますが、今月末をもちまして退職いたします。」(標準)
  • 「先ほど部長からご紹介にあずかりました、〇〇です。」(送別会用)
  • 「この慣れ親しんだオフィスに来るのも、今日が最後となりました。」(情緒的)

【エピソード】に使える接続詞とフレーズ

  • 「思い返せば3年前、配属初日に…」
  • 「一番の思い出は、やはり昨年の…」
  • 「皆様にはご迷惑ばかりおかけしましたが…」
  • 「特に印象に残っているのは、〇〇さんから頂いた『××』という言葉です。」
  • 「辛い時期もありましたが、今となっては笑い話です。」

【結び】の決め台詞

  • 「この会社で働けたことは、私の誇りです。」
  • 「皆様の今後のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。」
  • 「またどこかでビジネスをご一緒できる日を楽しみにしています。」
  • 「形は変わりますが、今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします。」
  • 「最後になりますが、皆様、本当にお元気で!」

さらに完成度を高める「ワンポイント・アドバイス」

1. 「笑い」よりも「微笑み」を目指す

ウケを狙って失敗すると、取り返しのつかない空気になります。爆笑を狙うのではなく、口元が少し緩むような「温かいエピソード」を選びましょう。「あの時の失敗、今ではいい思い出です」程度が丁度よいです。

2. ネガティブな理由は「一身上の都合」で統一

人間関係のトラブルや待遇への不満が理由であっても、公の場では絶対に口にしてはいけません。「一身上の都合」「家庭の事情」「新しい挑戦」といった言葉に変換し、美しい幕引きを演出するのが大人のマナーです。

3. 「えー」「あー」を減らすコツ

言葉に詰まったとき、「えー」と言う代わりに、「(無言で)ニコッと笑って頷く」ようにしてみてください。これだけで、焦っている印象が消え、落ち着いた印象に変わります。

まとめ:言葉は「贈り物」である

挨拶は、あなたの能力を誇示する場ではありません。残る人々へ「安心」と「感謝」を贈る場です。

今回ご紹介した例文は、どれも「相手を立てる」ことを主軸に置いています。この中からご自身の状況に合うものを選び、少しだけ自分の言葉を加えてみてください。

たった30秒の言葉が、あなたのこれまでの評価を最高のものにし、未来の人間関係を強固なものにしてくれるはずです。最後の日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
この記事を読んでいただきありがとうございました。

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