【議事録の書き方】会議が「結果」に繋がる!デキるビジネスマンの議事録作成術

備えあれば憂いなし

「会議で頑張ってメモ取ったのに、後で見返すと『あれ?何が決まったんだっけ?』」
「議事録を送っても、誰も確認してくれないし、結局アクションも進まない…」

こんな経験、あなたにはありませんか?

議事録は、ただ会議の内容を書き写すだけの「事務作業」ではありません。

実は、会議の成果を最大化し、チームやプロジェクトを次のステップへ確実に動かすための「超強力な武器」なんです。

この記事では、あなたが議事録作成のストレスから解放され、むしろ「あの人が議事録書くと、会議がうまく回るね!」と一目置かれる存在になるための、具体的なノウハウを徹底的に深掘りしていきます。単なる書き方だけでなく、「なぜ議事録が重要なのか」から「どうすれば最大限に活用できるのか」まで、実務に役立つ情報満載でお届けします!


1. なぜ「結果を出す」議事録は必要なのか?〜単なるメモとの決定的な違い〜

「議事録なんて、時間がもったいない」と思う人もいるかもしれません。でも、それは議事録の本当の価値を知らないだけ。デキるビジネスマンにとって、議事録は未来を動かすためのパスポートです。

1-1. 「言った」「言わない」をなくし、責任の所在を明確にする

会議では、いろんな意見が出て、いろんなことが決まります。でも、後になって「そんなこと聞いてない」「俺の担当じゃない」といったトラブルになること、よくありますよね?

質の高い議事録は、誰が、何を、いつまでに、どうするのかを明確に記録します。これは、参加者全員の共通認識を作り、あいまいさを排除するための、最も確実な証拠。重要な決定事項においては、後から振り返った時の「唯一の根拠」となり、責任の所在をハッキリさせます。もし、後日問題が発生した場合でも、議事録があることで「あの時、確かにこう決まった」と迅速に確認でき、解決への道筋を示せるんです。

1-2. 参加者全員の「共通認識」を作る最強ツール

会議中、みんなが同じことを理解しているとは限りません。特にオンライン会議では、聞き逃しや解釈の違いも起こりがちです。議事録は、会議で話された内容や決定事項を「文字」で可視化することで、全員が同じ情報を持ち、同じ認識で仕事を進められるようにします。

例えば、会議で「顧客へのアプローチ方法を変更する」と決まったとします。人によっては「今すぐ連絡する」と捉え、別の人は「来週から新しい資料で」と解釈するかもしれません。議事録で「〇〇を〇月〇日までに実施、担当は△△」と具体的に記述することで、こうした解釈のズレを防ぎ、手戻りや無駄なやり取りを大幅に削減できるんです。

1-3. 会議を「行動」に繋げ、プロジェクトを加速させる

一番大事なのはここです。会議の目的は、多くの場合「何かを決めること」そして「それに基づいて行動すること」ですよね。優れた議事録は、単なる記録で終わりません。「誰が」「何を」「いつまでに」というアクションプランが明確に書かれていることで、会議が具体的な行動へとスムーズに繋がります。

議事録を見れば、次に何をするべきか、一目瞭然。「言われたからやる」のではなく、「議事録に書いてあるからやる」という意識になり、自律的な行動を促します。これはプロジェクトの進捗管理や、タスク漏れの防止にも繋がる、まさに「行動のトリガー」なのです。

1-4. 過去の知見を未来に活かす「資産」になる

「あの時の判断、どうだったっけ?」「前に似たような課題が出た時、どう解決したんだ?」
過去の議事録は、これらの疑問に答えてくれる貴重なナレッジ(知識)の宝庫です。プロジェクトの途中で新しいメンバーが加わった時も、議事録を共有すれば、これまでの経緯や意思決定の背景をスムーズに理解してもらえます。

さらに、同じような課題が将来発生した際に、過去の議事録を検索すれば、当時の議論内容や解決策をすぐに参照できます。これにより、同じ過ちを繰り返すことなく、より質の高い意思決定を下せるようになります。つまり、議事録はチームや組織の「知的資産」として、未来の意思決定や課題解決に活かせるんです。


2. 会議前の「9割準備」で劇的に変わる!議事録作成の超重要ステップ

「議事録は会議中に書くもの」と思われがちですが、実はその成否のほとんどは、会議が始まる前の準備で決まります。ここをサボると、会議中に焦り、結局何を書いていいか分からなくなります。

2-1. 会議の「目的とゴール」を徹底的に把握する

議事録は会議の「鏡」。会議自体が目的なく開かれていたら、良い議事録は書けません。

  • 「なぜこの会議を開くのか?」(例:新プロジェクトのキックオフ、来期予算の承認、既存課題の解決策決定)
  • 「会議が終わった時点で、どうなっていたら成功なのか?(例:〇〇の予算について承認を得る、新製品のコンセプトを決定する、A案かB案か、どちらかの方向性が決まっている)」

これらを事前に主催者や関係者に確認し、議事録の「核(コア)」として明確に意識しましょう。目的が明確だと、メモすべきポイントも絞りやすくなり、「議事録のゴール」も自然と見えてきます。

2-2. アジェンダ(議題)を読み込み、「論点」と「決定点」を予測する

会議資料やアジェンダに目を通し、会議の流れを予測します。

  • 「どの議題で、どんな論点が出てきそうか?」(例:コスト面で意見が分かれるかもしれない、技術的な課題が議論の中心になるだろう)
  • 「特にどの議題で、具体的な決定が必要になるか?」(例:予算案の承認、担当者のアサイン、次のアクションの合意)

事前にシミュレーションすることで、会議中にどこに集中して耳を傾けるべきか、どこを重点的にメモすべきかが見えてきます。これにより、議論が脱線しても、「最終的にここを決めなければならない」という着地点を忘れずに記録を進められます

2-3. 最強の「マイテンプレート」を準備する

毎回ゼロから議事録を書くのは時間の無駄。あらかじめ決めておいたフォーマットに沿って記録すれば、抜け漏れが減り、清書も楽になります。

【どんな会議でも必須の項目】
  • 会議名/テーマ: 一目で内容が分かるように(例:〇〇プロジェクト定例会議、新規事業企画検討会)
  • 日時・場所: いつどこで行われたか(例:2025年6月16日(月) 15:00-16:00 / オンライン会議室URL:xxx)
  • 参加者: 誰がいたか(敬称略で役職・氏名。例:〇〇部長、△△課長、□□(議事録作成担当))
  • 議題: 会議のアジェンダに沿って具体的な項目を記載
  • 決定事項: 最も重要!会議で合意された内容を具体的に。数字や期限を盛り込む
  • 宿題/タスク: 誰が、何を、いつまでにやるか(担当者、具体的な内容、期限)
  • 次回会議日時/確認事項: 次のアクションに繋がる情報(例:次回会議:〇月〇日 10:00〜、確認事項:〇〇資料を事前に確認)
【必要に応じて追加すると良い項目】
  • 論点/課題: 議論の過程で出た主要な論点や解決すべき課題。未解決のものは「次回検討」などと明記。
  • 意見/発言要旨: 各参加者の主要な意見(必要であれば発言者名も。例:A氏より、〜という懸念点が出された)
  • 背景/補足事項: 決定に至った背景や関連情報で、後から見返した時に理解を助けるもの。

2-4. 役割分担を事前に確認する(書記担当者以外も)

もし複数人で会議に参加する場合、議事録作成者が孤立しないよう、協力体制を築きましょう。

  • 記録者: メインのメモ取り(全体像、決定事項、アクション)
  • タイムキーパー: 議題ごとの時間管理、議論の脱線防止(「〇〇さん、この件はあと5分でまとめましょう」といった声かけ)
  • 情報補佐: 特定の専門分野の議論や数値のメモ、疑問点の確認(例えば、技術的な議論で不明点があれば後で聞く、など)

全員が議事録の重要性を理解し、協力する姿勢を持つことが、最終的な議事録の質を高めます。


3. 会議中の「集中力」と「取捨選択」の技術〜要点だけを逃さず捉える〜

いざ会議が始まったら、集中力と、何を書くべきかを見極める力が試されます。全ての言葉を書き取る必要はありません。

3-1. 「誰が」「何を」「どう決めたか」の3点を軸に聞く

議論中は、この3点を常に意識して聞きましょう。これは議事録の「骨子」になります。

  • 誰が(Who): 発言者(特に決定やタスクの発令者)。「〇〇部長」など具体的に。
  • 何を(What): 発言内容の核、決定事項、指示内容。具体的に何をするのか。
  • どう決めたか(How): その結論に至った経緯、合意のプロセス。「満場一致」「〇〇の条件付きで合意」など。

議論の過程で意見が二転三転しても、最終的に「何が合意され、誰が、どう動くか」を逃さず捉えることが最優先です。

3-2. 結論とアクションを最優先にメモする

「議論が白熱して、つい話の全てをメモしようとしちゃう…」
これはよくある失敗です。議事録は小説ではありません。

  • 「結局、何が決まったの?」
  • 「次に何をすればいいの?」

この2点が明確になるよう、結論や決定事項、具体的なアクションプラン(担当者・期限含む)を最優先でメモしましょう。議論のプロセスは、その結論に至る上で特に重要だった論点や意見の対立点に絞って記録します。

【悪い例】
「Aさんが、この件はまだ時期尚早で、B案の方が良いかもしれないと発言した。それに対しCさんは、A案のメリットを強調したが…」

【良い例】
【論点】新施策の導入時期について、A案かB案か。
【決定事項】来週までにA案・B案それぞれのメリット・デメリットを〇〇氏が再調査し、次週会議で最終決定。」

3-3. 効率的なメモ術を駆使する

会議はノンストップで進みます。素早く、正確に記録するための工夫を取り入れましょう。

  • キーワードメモ: 「顧客」→「顧」、「提案」→「案」、「問題」→「P(Problem)」など、自分だけがわかる略語を使う。社内で共通の略語があればそれを使うと、後から見返した時に他の人も理解しやすいです。
  • 記号・矢印: 「〇〇→△△(移行)」、「◎(重要決定)」、「!(注意点)」、「?(不明点)」など。
  • 箇条書き: 複雑な議論も箇条書きでシンプルに整理。後で整形しやすいよう、インデント(字下げ)を活用するのも有効です。
  • 図・絵: 関係性やフロー、簡単な概念は簡単な図で書く方が、文章より情報伝達力が高いことも。例えば、組織図の変更点やプロセスの流れなど。
  • タブレット/PC活用: タイピングが速ければ、直接PCで入力するのが最も効率的。ただし、周りにカチャカチャ音で迷惑をかけない配慮や、バッテリー残量の確認も忘れずに。手書き派なら、後から清書しやすいルーズリーフやノートを活用しましょう。

3-4. 疑問点はその場で「確認」する勇気を持つ

「これって、Aで合ってますか?それともBですか?」
「〇〇の件は、△△さんが担当で、期限は来週金曜で間違いありませんか?」

会議中に少しでも不明な点や曖昧な決定事項があれば、その場で発言者に確認しましょう。後から確認すると、相手の記憶も曖昧になり、正確な情報が得られないことがあります。質問は会議の生産性を高めることにも繋がり、「この議事録担当はちゃんと理解しようとしているな」という信頼にも繋がります。


4. 会議後の「価値を高める」仕上げ方〜読まれる議事録で成果を出す〜

メモを取っただけで安心していませんか? 議事録の価値は、会議後の「仕上げ」と「共有」で決まります。ここが、あなたの議事録が「読まれない紙切れ」になるか、「行動を促す成果物」になるかの分かれ道です。

4-1. 会議直後に清書する(スピード命!)

記憶が鮮明なうちに、メモを清書しましょう。会議終了後、できれば1時間以内、どんなに遅くともその日のうちには完了させるのが理想です。時間が経つと、メモの意図や背景を忘れてしまい、正確な議事録が作成できなくなります。特に重要な会議や、次のアクションが急がれる場合は、最優先で取り掛かりましょう。

4-2. 構造化して整理し、視認性を高める

議事録は、単なる羅列ではなく、論理的な構造を持たせ、一目で内容が把握できるようにすることが重要です。

  • 見出しを効果的に活用する: 議題ごとに見出しを立て、それぞれの配下に決定事項、論点、アクションなどを整理して配置します。アジェンダの順番に沿って構成すると、参加者も理解しやすいです。
  • 箇条書きや太字を活用する: 重要な決定事項やアクション、担当者、期限は箇条書きにし、太字にするなどして、メリハリをつけましょう。色が使えるツールなら、重要度に応じて色分けするのも効果的です。
  • 「決定事項」「ToDo」を独立させる: 最も確認されやすいこれらの項目は、議事録の冒頭や末尾にまとめて記載すると、確認しやすくなります。会議の目的が「決定」であれば、決定事項を一番上に持ってくるなど、優先順位を考慮した配置も有効です。

4-3. 5W1H(When, Who, What, Why, Where, How)を意識する

議事録の内容は、「いつ (When)」「誰が (Who)」「何を (What)」「なぜ (Why)」「どこで (Where)」「どのように (How)」が明確に伝わるように記述しましょう。特に「誰が、いつまでに、何をするか」というアクションは、漏れなく具体的に記載することが重要です。

【悪い例】「システム改修を進める」
【良い例】【決定事項】 システム改修の検討を開始。
【宿題/タスク】 現行システムの課題点を〇〇氏が洗い出し、〇月〇日までに初回報告。」

4-4. 曖昧な表現を避け、客観的に記述する

「〜だと思われる」「〜かもしれない」「〜だろう」といった曖昧な表現は避け、事実に基づいた客観的な言葉で記述しましょう。発言者の主観的な意見を記載する場合は、「〇〇氏より、〜というご意見がありました」のように、発言者と意見を明確に区別します。これにより、議事録の信頼性が高まります。

4-5. 関係者への迅速な共有と、フィードバック依頼を添える

清書が完了したら、関係者全員に迅速に共有しましょう。メールで送る場合は、件名に「【議事録】〇月〇日〇〇会議」のように分かりやすいタイトルをつけ、本文で簡単に概要を伝えるとともに、「内容に認識齟齬がないか、〇月〇日までにご確認をお願いいたします」といった形で、フィードバックを求める一文を添えることが重要です。これにより、誤りを修正し、最終的な合意形成を確実にできます。フィードバックがない場合も「〇月〇日までに返信がなければ、本議事録の内容で確定といたします」と記載しておくと、確認を促し、後のトラブルを防げます。


5. 議事録を「資産」として活用する秘訣

議事録は、書いて終わりではありません。チームや組織の「知的資産」として、最大限に活用する工夫も必要です。

5-1. 一元管理と検索性の確保

作成した議事録は、散らばらせずに特定の場所に一元的に保管しましょう。共有フォルダ、社内Wiki、プロジェクト管理ツールなど、チームで決めた場所に保存し、誰でも簡単にアクセスできるようにします。
また、ファイル名や内容に検索しやすいキーワード(プロジェクト名、日付、担当者名、キーワードなど)を盛り込むことで、後から必要な情報を素早く見つけられるようにしましょう。

5-2. 進捗管理のツールとして活用する

議事録に記載した「宿題/タスク」は、その後の進捗会議で必ず確認しましょう。議事録を読み上げながら、それぞれのタスクの進捗状況を参加者全員で確認することで、タスクの抜け漏れを防ぎ、会議が「進捗報告会」として機能するようになります。未完了のタスクは、新しい議事録に「継続タスク」として引き継ぐことも忘れずに。

5-3. 定期的な振り返りと改善

四半期ごとやプロジェクト終了後など、定期的に過去の議事録を振り返る機会を設けましょう。

  • 「あの時の決定は正しかったか?」
  • 「なぜあの時、この課題は解決できなかったのか?」
  • 「同じような問題が起きていないか?」

議事録は、チームの成長の記録でもあります。振り返ることで、会議の進め方や意思決定のプロセス自体の改善に繋がるヒントが見つかるかもしれません。


まとめ:議事録は「未来」を作る最強のビジネスツール

議事録は、過去の記録であると同時に、未来の行動を促し、プロジェクトを成功に導くための重要なツールです。

  • 会議前の準備で「軸」を作り、
  • 会議中は「要点」を逃さず捉え、
  • 会議後は「行動」に繋がるよう整理し、
  • 「資産」として活用する。

この4つのステップを意識することで、あなたの議事録は単なるメモから、チームや組織の成果を最大化する強力な武器へと変わるでしょう。

ぜひ今日から、この「デキる議事録術」を実践してみてください。あなたのビジネススキルが、きっと一段と向上するはずです。

この記事を読んでいただきありがとうございました。

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