たしなみの武辺は、生まれながらの武辺に勝れり。
人それぞれ違いはありますが、才能に溢れる人を見るときに、持って生まれた才能や資質には差があります。仮にその人に才能があっても、自分がしたいこと、なりたい姿がイメージできていなければ、努力が実りません。目標が明確であれば、それ以外の必要のない時間を判断できるようになります。その判断の基準になってくれるのが自分のなりたい姿です。自分に向いている才能に気づき、目標に向かって、努力を努力とも思わず、苦労を苦労とも思わずにひたすら我が道に邁進する人が天才と呼ばれます。
仮に才能がなかったとしても関係ありません。自分には才能がないからと諦めていても、目標に向かって努力をして身に付けた能力は、元から備わっていた才能より優れています。大切なのは日々の積み重ねの努力ができる、自分のすべきことをまず見つけることです。そうすれば自然と努力したことを自分で磨き上げ、結果をだすことにより与えられた場所で踏ん張ることができます。
才能を伸ばす環境にも恵まれている人もいますが、与えられた環境を十分に活用しなければ能力は伸びません。活躍している人たちは相当な努力を積んでいます。
一つのことを一所懸命やり続けることによって、反復と学習が積み重なり、能力が身につきます。身についたことを発揮することで、自分の価値観が変化し、更に続けることにより、自分の力以上の特別な才能が生まれることもあります。その人のその後の人生を大きく変えていくのが、たしなみの武辺です。
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