北海道・東北地方
松前城(まつまえじょう)
歴史と特徴: 日本最北端に位置する純日本式城郭で、江戸時代末期の1854年に築かれました。幕末の激動期、箱館戦争(戊辰戦争の一環)では旧幕府軍と新政府軍の激しい戦いの舞台となり、天守が焼失しました。北の防衛拠点として、その役割を終えるまで日本の歴史を刻みました。
見どころ: 現存する本丸御門(大手門)は、当時の面影を色濃く残す貴重な建築物です。再建された天守閣内部は資料館となっており、松前藩の歴史や北辺防衛の重要性、そして城の攻防について深く学べます。最上階からは津軽海峡や松前の町並み、遠く津軽半島まで見渡せ、かつての攻防に思いを馳せるには最高の場所です。春には「松前公園」として約1万本の桜が咲き誇り、「桜と城」のコントラストは息をのむほどの美しさです。
観光のヒント: 城下町松前には、松前藩屋敷などの歴史的な建造物や寺院が多く、じっくり散策することで、幕末の風情と北の歴史を深く感じられます。
上ノ国館
歴史と特徴:北海道の南西部に位置する上ノ国町。ここに、北海道最古の和人居城とされる上ノ国館跡が静かに佇みます。戦国時代、蝦夷地(現在の北海道)の統一を目指した蠣崎氏(後の松前氏)が拠点としました。
見どころ:上ノ国館跡は、現在は広大な公園として整備されており、当時の建物の遺構は残っていませんが、その広大な敷地から往時の規模を想像することができます。上ノ国町には、国の史跡に指定されている「上之国館跡」として、勝山館跡、花沢館跡、洲崎館跡など複数の館跡が存在します。
観光のヒント:上ノ国館跡は、周囲を豊かな自然に囲まれ、四季折々の美しい表情を見せます。春には新緑が芽吹き、夏には深い緑に覆われます。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色が広がり、幻想的な風景が楽しめます。特に、広大な敷地全体を俯瞰できる高台からの眺めは絶景です。
青森県
乙部館(おとべだて)
歴史と特徴: 現在の北海道松前町に位置する乙部地区にあったとされる館跡です。15世紀末から16世紀にかけて、和人地を巡る蝦夷(アイヌ)との争いの中で、蠣崎氏(後の松前氏)が拠点としていた場所の一つと推測されています。明確な遺構は少ないですが、この地が和人とアイヌ文化が交錯する重要な場所であったことを示唆しています。
見どころ: 明確な城郭遺構は少ないものの、津軽海峡を望む立地から、当時の海上交通の要衝であったことや、交易の拠点としての役割を想像できます。静かな海辺の風景の中で、いにしえの歴史に思いを馳せる旅ができます。
観光のヒント: 周辺には「松前藩屋敷」など、和人地の歴史を伝える施設があります。松前城と合わせて訪れると、当時の北辺の情勢をより深く理解できます。
弘前城(ひろさきじょう)
歴史と特徴: 「鷹岡城(たかおかじょう)」とも呼ばれる、現存天守を持つ貴重な城です。江戸時代初期に津軽為信の子、信枚によって築かれ、津軽氏の居城として弘前藩の中心を担いました。明治維新後も天守が残り、日本の城郭史において非常に重要な存在です。
見どころ: 国の重要文化財に指定されている三層の天守閣は、漆黒の壁と白漆喰のコントラストが美しく、津軽富士と呼ばれる岩木山を背景に佇む姿は絵になります。内部は資料館となっており、津軽氏の歴史や藩の文化について学べます。広大な弘前公園は、春には約2600本の桜が咲き誇る日本有数の桜の名所として知られ、「日本さくら名所100選」にも選定されています。桜と天守の共演は息をのむほどの美しさです。
観光のヒント: 弘前公園は、堀に浮かぶ花筏や、夜間のライトアップも非常に人気があります。城下町には、重要文化財の洋館群や、津軽塗などの伝統工芸品を扱う店も多く、歴史と文化に触れる旅が楽しめます。
浪岡城(なみおかじょう)
歴史と特徴: 室町時代から戦国時代にかけて、北畠氏の分家である浪岡氏が本拠地とした大規模な平山城です。北畠氏が築き、後に津軽氏が支配した時期もありました。奥州藤原氏滅亡後の津軽地方の覇権争いの舞台となり、中世の奥州の歴史を語る上で欠かせない城です。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な曲輪(くるわ)や堀、土塁などの遺構が良好に残っています。特に、二重三重の堀や、複雑な虎口(こぐち)の構造は、当時の防御力の高さを物語っています。整備された散策路を歩くと、中世の城の壮大さと、歴史の息吹を感じられます。
観光のヒント: 城跡公園として整備されており、見学しやすいです。歴史ガイドツアーに参加すると、より深く城の歴史や構造について学べます。
五戸城(ごのへじょう)
歴史と特徴: 南部氏ゆかりの城として、詳細は不明な点が多いですが、中世から近世にかけて地域の拠点であったと考えられています。周辺には南部氏に関わる歴史的な見どころが点在しており、この地がかつて南部氏の支配下にあったことを示唆しています。
見どころ: 明確な城郭遺構は少ないものの、周囲の地形や残された地名などから、当時の城の様子を想像できます。周辺に点在する南部利康の霊屋など、南部氏ゆかりの史跡を巡ることで、地域の歴史を深く知ることができます。
観光のヒント: 五戸町は、馬産地としても有名で、馬肉料理などの特産品も楽しめます。
三戸城(さんのへじょう)
歴史と特徴: 戦国時代に南部氏の居城として栄え、南部氏の最盛期を築いた城です。天然の地形を巧みに利用した山城で、その堅固な造りから「難攻不落」と言われました。豊臣秀吉の奥州仕置で、南部氏が本領を安堵された地でもあります。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な曲輪や美しい石垣、堀切などの遺構が良好に残っています。特に、自然の岩盤を巧みに利用した石垣は必見です。山頂からの眺望は、三戸の町並みと、周囲の山々を一望できる絶景です。
観光のヒント: 城跡公園として整備されており、散策路を歩きながら歴史を感じられます。周辺には「歴史民俗資料館」もあり、南部氏の歴史や地域の文化について学ぶことができます。
聖寿寺館(しょうじゅじだて)
歴史と特徴: 南部町に位置し、南部氏ゆかりの館跡とされています。南部氏が三戸城を築く以前の拠点であった可能性も指摘されており、南部氏の歴史を紐解く上で重要な場所です。明確な遺構は少ないですが、この地が古くから人々の生活の場であり、権力の拠点であったことを示唆しています。
見どころ: 明確な遺構は少ないですが、地形や地名などから当時の館の規模を想像できます。静かな里山の風景の中で、いにしえの歴史に思いを馳せる散策が楽しめます。
観光のヒント: 南部町は、南部せんべいの産地としても有名です。周辺には、聖寿寺など、南部氏ゆかりの寺院も点在しています。
田子城(たっこじょう)
歴史と特徴: 田子町に位置し、田子氏が築いたと伝わる城跡です。戦国時代には南部氏の支配下にあり、その支城として機能していました。地域の歴史を静かに見守ってきた城です。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。整備はあまりされていませんが、かつての城の面影を感じられます。周辺の自然と調和した静かな環境で、歴史に思いを馳せる散策が楽しめます。
観光のヒント: 田子町は、ニンニクの産地として有名です。道の駅などで地元の特産品を楽しめます。
名久井城(なぐいじょう)
歴史と特徴: 南部町に位置し、南部氏の支配下にあった東氏の居城と伝えられています。南部の重要拠点の一つとして、地域の政治・軍事において重要な役割を果たしました。
見どころ: 現在も土塁や堀割の跡が良好に残っており、当時の城の様子を偲ばせます。地形を巧みに利用した防御構造を間近で見られます。
観光のヒント: 城跡周辺には、名久井岳県立自然公園があり、豊かな自然を満喫できます。
櫛引城(くしひきじょう)
歴史と特徴: 八戸市に位置し、南部氏ゆかりの城です。一時的に南部氏の居城となった歴史を持ち、九戸政実の乱の際には、その攻防の舞台の一つとなりました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。当時の戦いの記憶が残るこの地を訪れることで、戦国の世の緊張感を肌で感じられます。
観光のヒント: 八戸市は、八戸三社大祭など、伝統的な祭りが盛んです。新鮮な海の幸も楽しめます。
脇本城(わきもとじょう)
歴史と特徴: 青森県男鹿市に位置する脇本城は、日本海に面した高台に築かれた巨大な山城で、安東氏(秋田氏)の重要な拠点でした。戦国時代には、津軽氏との境に位置し、攻防の要衝として機能しました。その規模の大きさから「山城の博物館」とも称されます。
見どころ: 総延長3kmにも及ぶ大規模な土塁や堀切、曲輪の跡が良好に残っており、その規模の大きさに圧倒されます。空堀の深さや土塁の高さは、当時の防御力の高さを物語っています。日本海を見下ろす雄大な景色も魅力です。
観光のヒント: 男鹿半島には、なまはげで有名な真山(しんざん)神社や、男鹿水族館GAOなど、見どころがたくさんあります。歴史と自然を合わせて楽しめます。
油川城(あぶらかわじょう)
歴史と特徴: 青森市に位置し、安東氏が支配した城で、津軽海峡に面した水運の要衝でした。蝦夷(アイヌ)との交易も盛んに行われ、当時、北日本の経済・文化の中心地の一つでした。
見どころ: 現在も土塁や切岸(きりぎし)などの遺構が良好に残っており、当時の城の様子を偲ばせます。海のすぐそばに位置し、往時の活況を想像しながら散策できます。
観光のヒント: 青森市は、ねぶた祭りが有名です。青森ベイブリッジやアスパムなど、近代的な観光スポットも楽しめます。
清水城(しみずじょう)
歴史と特徴: 弘前市に位置し、津軽氏ゆかりの城跡です。津軽氏が弘前城を築く以前の拠点であった可能性も指摘されており、津軽氏の歴史を語る上で重要な場所です。明確な情報は少ないですが、この地がかつて津軽氏の支配下にあったことを示唆しています。
見どころ: 明確な遺構は少ないものの、周囲の地形や地名などから、当時の城の様子を想像できます。静かな里山の風景の中で、歴史に思いを馳せる散策が楽しめます。
観光のヒント: 弘前城や周辺の武家屋敷群と合わせて、津軽氏の歴史を巡る旅を楽しむことができます。
大光寺城(だいこうじじょう)
歴史と特徴: 平川市に位置し、津軽氏が弘前城を築く以前の重要な拠点でした。戦国時代には、津軽氏が南部氏からの独立を目指す中で、重要な役割を果たしました。
見どころ: 現在も土塁や横堀の跡が良好に残っており、当時の城の規模の大きさと防御力の高さを示しています。自然豊かな中にあり、静かに歴史散策を楽しめます。
観光のヒント: 平川市は、津軽地方の豊かな自然に恵まれた地域です。温泉やスキーなど、四季折々のレジャーも楽しめます。
岩手県
盛岡城(もりおかじょう) / 不来方城(こずかたじょう)
歴史と特徴: 盛岡市に位置し、南部氏が築いた城で、江戸時代には盛岡藩の居城となりました。別名「不来方城」とも呼ばれ、石垣のみが残る独特の美しさを持っています。戦国時代には南部氏の拠点として機能し、奥州の要衝として栄えました。
見どころ: 花崗岩を積み上げた美しい石垣が特徴的で、特に内堀と石垣の組み合わせが印象的です。現在は盛岡城跡公園として整備されており、春の桜、秋の紅葉の時期は特に美しいです。公園内には、南部利祥公の銅像や、石川啄木歌碑などがあり、歴史と文化に触れられます。
観光のヒント: 盛岡は、わんこそばや盛岡冷麺、じゃじゃ麺などの「盛岡三大麺」が有名です。城巡りの後は、地元の味覚を楽しんでください。
九戸城(くのへじょう)
歴史と特徴: 二戸市に位置し、戦国時代末期に九戸政実が豊臣秀吉の天下統一に最後まで抵抗した舞台となった城です。東北地方では珍しい総石垣の城であり、その堅固な造りから「難攻不落」と言われました。日本の戦国史における重要な事件の舞台となった、歴史の重みを感じさせる場所です。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な曲輪や堀切、土塁、そして美しい石垣が良好に残っています。曲輪の多さや空堀の深さなど、その複雑な縄張りに驚かされます。当時の激しい攻防戦の痕跡を、実際に歩いて感じられます。
観光のヒント: 九戸城址公園は、整備された遊歩道があり、歴史ファンはもちろん、自然散策にもおすすめです。周辺には、南部氏ゆかりの史跡も点在しています。
高水寺城(こうすいじじょう)
歴史と特徴: 紫波町に位置し、中世にこの地を治めた斯波(しば)氏の居城でした。斯波氏は、室町幕府の有力守護大名であり、奥州統治の拠点としてこの城を築きました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構がひっそりと残っています。自然豊かな山の中にあり、静かに歴史と向き合いたい方におすすめです。当時の山城の構造を肌で感じられます。
観光のヒント: 紫波町は、ワインの産地としても有名です。ワイナリー巡りと合わせて訪れるのも良いでしょう。
鳥谷ヶ崎城(とやがさきじょう)
歴史と特徴: 宮古市に位置し、閉伊(へい)氏が築いた城で、リアス式海岸に面した要塞です。三陸の海を見守るように築かれ、海上からの防衛と、内陸との交通の監視の役割を担っていました。
見どころ: 現在は城跡として、曲輪や堀切などの遺構が残っています。眼下に広がるリアス式海岸の景色は絶景で、往時の海の重要性を物語っています。
観光のヒント: 宮古市は、浄土ヶ浜など、美しい海岸線が魅力です。新鮮な海の幸も楽しめます。
花巻城(はなまきじょう)
歴史と特徴: 花巻市に位置し、戦国時代には稗貫(ひえぬき)氏の本拠地でした。その後、盛岡藩の花巻郡代の居城となり、戊辰戦争の舞台ともなりました。
見どころ: 現在は花巻城跡公園として整備されており、復元された西御門は、当時の城の面影を忠実に再現しています。広大な公園内には、土塁や堀の跡が残り、歴史散策が楽しめます。春には桜が美しく咲き誇り、市民の憩いの場となっています。
観光のヒント: 花巻市は、宮沢賢治ゆかりの地として知られています。童話村や賢治記念館など、賢治の世界に触れられます。
二戸城(にのへじょう)
歴史と特徴: 二戸市に位置し、南部氏ゆかりの城です。九戸城と並んで南部氏の重要な拠点であり、九戸政実の乱でも攻防の舞台となりました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。九戸城跡と合わせて訪れることで、当時の南部氏の勢力図や、九戸政実の乱の経緯をより深く理解できます。
観光のヒント: 二戸市は、日本酒の産地としても有名です。
一戸城(いちのへじょう)
歴史と特徴: 一戸町に位置し、南北朝時代から戦国時代にかけてこの地を治めた一戸氏の居城でした。南部氏の有力支族として、地域の歴史に大きな影響を与えました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。整備はあまりされていませんが、かつての城の面影を感じられます。
観光のヒント: 一戸町は、御所野遺跡など、縄文時代の遺跡が点在する地域です。
姉帯城(あねたいじょう)
歴史と特徴: 一戸町に位置し、九戸政実の乱で重要な役割を果たした城です。九戸政実の盟友である姉帯兼興が城主を務め、最後まで抵抗しました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。御所野縄文博物館の近くにあり、歴史と縄文文化を合わせて学べます。
観光のヒント: 九戸城跡と合わせて訪れることで、九戸政実の乱の全貌をより深く理解できます。
雫石城(しずくいしじょう)
歴史と特徴: 雫石町に位置し、雫石氏が築いたとされる城です。雫石盆地を見下ろす高台に築かれ、地域の要衝として機能しました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。雫石盆地を一望できる眺望も魅力です。
観光のヒント: 雫石町は、岩手山や小岩井農場など、美しい自然と観光スポットが豊富な地域です。
宮城県
仙台城(せんだいじょう) / 青葉城(あおばじょう)
歴史と特徴: 仙台市に位置し、「独眼竜」伊達政宗が築いた名城です。青葉山という天然の要害に築かれ、その堅固さから「青葉城」とも呼ばれました。実戦経験豊富な政宗が、地形を最大限に活かして築いた城であり、その設計思想は高く評価されています。
見どころ: 現在は城跡公園として整備されており、雄大な石垣が当時の威容を今に伝えています。特に、政宗の騎馬像が立つ本丸跡からは、仙台市街と太平洋を一望できる絶景が広がります。政宗が植えたと伝わる「五葉松」も必見です。
観光のヒント: 城内には「青葉城資料展示館」があり、伊達政宗や仙台藩の歴史について深く学べます。夜間のライトアップも幻想的です。
伊達政宗の夢の跡!仙台城(青葉城)で東北の歴史と絶景を満喫する旅
多賀城(たがじょう)
歴史と特徴: 多賀城市に位置し、奈良・平安時代に陸奥国(現在の東北地方の一部)の国府(地方行政の中心)が置かれた重要な遺跡です。律令国家の東方支配の拠点として、政治・軍事・文化の中心を担いました。
見どころ: 国の特別史跡に指定されており、広大な敷地内には、当時の政庁や倉庫、築地塀などが復元されています。発掘調査の成果に基づいた復元建物からは、当時の人々の暮らしや文化を想像できます。
観光のヒント: 城跡公園内には「多賀城跡調査研究所」があり、多賀城の歴史や発掘の成果について詳しく学べます。
岩出山城(いわでやまじょう)
歴史と特徴: 大崎市に位置し、伊達政宗が仙台城を築く前に居を構えた城です。小田原攻め後、豊臣秀吉から与えられた領地であり、政宗が家臣団をまとめる上で重要な拠点となりました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や空堀などの遺構が良好に残っています。自然の地形を巧みに利用した山城で、当時の伊達氏の居城としての面影を偲ばせます。
観光のヒント: 大崎市には、鳴子温泉郷など、温泉地が多く点在しています。
伊達政宗の英断の地!岩出山城跡で戦国の息吹と美しい景観を巡る旅
白石城(しろいしじょう)
歴史と特徴: 白石市に位置し、伊達政宗の右腕として知られる片倉小十郎景綱が城主を務めた城です。関ヶ原の戦いの前哨戦「白石城の戦い」でも重要な役割を果たし、伊達家の南の要衝として機能しました。現在の建物は、史料に基づき忠実に木造復元されており、往時の姿を間近に感じられます。
見どころ: 櫓門、大手一ノ門、そして三階櫓(天守閣)がすべて木造で復元されており、その精巧さに驚かされます。天守閣の内部は資料展示があり、片倉氏の歴史や白石城の役割を学べます。最上階からは白石市街と蔵王連峰を望む絶景が広がります。
観光のヒント: 毎週末には「甲冑武者隊」が常駐し、観光客との写真撮影に応じてくれることがあります。白石城周辺には、武家屋敷や片倉小十郎の居宅跡など、歴史散策にぴったりの場所が点在しています。
東北の要衝を再建!白石城で片倉小十郎の足跡と城下町の風情を巡る旅
亘理城(わたりじょう)
歴史と特徴: 亘理町に位置し、伊達政宗の庶長子・伊達成実(だてしげざね)が城主を務めた城です。亘理伊達氏の本拠地として、地域の歴史を刻んできました。
見どころ: 現在は城跡として、本丸跡に亘理神社が建立されています。土塁や堀の跡も残り、当時の面影を偲ばせます。静かな雰囲気の中で、歴史に思いを馳せる散策が楽しめます。
観光のヒント: 亘理町は、はらこ飯など、美味しい海の幸が豊富な地域です。
伊達氏の南の要衝!亘理城跡で戦国の名残と城下町の歴史を巡る旅
村田城(むらたじょう)
歴史と特徴: 村田町に位置し、中世にこの地を治めた村田氏の居城でした。阿武隈川沿いの交通の要衝に位置し、地域の中心として栄えました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀の一部が残っています。城下町と共に発展した歴史を感じさせる静かな場所です。
観光のヒント: 村田町には、歴史的な町並みが残る「蔵の町並み」があり、散策も楽しめます。
歴史と自然が織りなす「蔵のまち」の城!村田城跡で伊達家の足跡と郷愁を巡る旅
角田城(かくだじょう)
歴史と特徴: 角田市に位置し、伊達政宗の家臣・石川氏が治めた城です。阿武隈川のほとりに築かれ、水運の要衝として機能しました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀の一部が残っています。豊かな自然に囲まれ、当時の風景を想像しながら散策できます。
観光のヒント: 角田市は、JAXA角田宇宙センターがあり、宇宙開発の歴史に触れられます。
歴史と自然が織りなす「蔵のまち」の城!村田城跡で伊達家の足跡と郷愁を巡る旅
高清水城(たかしみずじょう)
歴史と特徴: 栗原市に位置し、奥州探題・大崎氏の居城でした。小高い丘の上に築かれ、周囲の景色を一望できる要衝でした。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀の跡が残っています。静かな雰囲気の中で、歴史のロマンを感じながら、のんびりとした時間を過ごせます。
観光のヒント: 栗原市は、栗駒山など、美しい自然に恵まれた地域です。
岩切城(いわきりじょう)
歴史と特徴: 仙台市宮城野区に位置し、仙台城の前身とも言われる城で、国分氏の居城でした。仙台の歴史の始まりを語る上で重要な城です。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。当時の城の規模を偲ばせます。
観光のヒント: 仙台市街からアクセスしやすい場所にあります。
鹿島城(かしまじょう)
歴史と特徴: 宮城郡利府町に位置し、留守氏が代々居城とした城です。広大な平野を見渡す要衝に築かれ、地域の歴史において重要な役割を果たしました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀の一部が残っています。静かに佇む城跡を訪れ、いにしえの歴史を感じてみてください。
観光のヒント: 利府町には、利府城跡や、陸上競技場など、スポーツ施設も充実しています。
秋田県
秋田城(あきたじょう)
歴史と特徴: 秋田市に位置し、奈良時代から平安時代にかけて、朝廷が東北支配の拠点として築いた城柵です。出羽国の国府が置かれ、政治・軍事・文化の中心地として栄えました。後に安東氏(秋田氏)も利用した可能性があります。
見どころ: 国の史跡に指定されており、広大な敷地内には、発掘調査で明らかになった多くの遺構が残り、当時の歴史と文化を今に伝えています。政庁や正門、兵舎などが投稿を表示復元されており、古代の雰囲気を味わえます。
観光のヒント: 城跡公園として整備されており、歴史の息吹を感じながら、ゆったりと散策を楽しめます。
湊城(みなとじょう)
歴史と特徴: 秋田市土崎港に位置し、中世に安東氏が拠点とした城です。雄物川の河口に位置し、日本海交易の要衝として栄えました。北前船の寄港地としても知られ、活気ある港町でした。
見どころ: 現在は公園として整備されており、明確な城郭遺構は少ないですが、当時の繁栄を偲ばせる石碑や案内板が設置されています。港町としての歴史を感じながら散策できます。
観光のヒント: 近くには「セリオン」と呼ばれる展望タワーがあり、秋田港や日本海の雄大な景色を一望できます。土崎湊曳山まつりなど、歴史ある祭りが開催される時期に訪れるのもおすすめです。
横手城(よこてじょう)
歴史と特徴: 横手市に位置し、戦国時代には小野寺氏の居城として栄えました。仙北地方の政治・文化の中心であり、その堅固な造りから「難攻不落」と言われました。
見どころ: 現在は天守閣が再建され、地域のシンボルとなっています。内部は郷土資料館となっており、横手城の歴史や小野寺氏、地域の文化について学べます。天守閣最上階からは横手盆地を一望でき、歴史と自然を満喫できるでしょう。春には桜が咲き誇り、美しい景観を楽しめます。
観光のヒント: 横手市は、かまくらで有名な雪深い地域です。冬には幻想的なかまくらの風景を楽しめます。
角館城(かくのだてじょう)
歴史と特徴: 仙北市に位置し、「みちのくの小京都」と呼ばれる角館の町を見下ろす小高い丘に築かれた城です。戸沢氏の居城として知られ、その後、佐竹氏の家臣である佐竹北家が居城としました。現在の武家屋敷が並ぶ町並みは、この城下町として発展したものです。
見どころ: 現在は国の史跡に指定されており、城跡公園として整備されています。本丸や二の丸の跡地には石碑などが建てられ、歴史の面影を伝えます。城跡からは、武家屋敷や桜並木、そして雄大な田園風景が広がり、当時の城主も眺めたであろう景色を楽しめます。桜の季節には、城跡と武家屋敷の桜の共演が見事です。
観光のヒント: 武家屋敷散策と合わせて訪れるのがおすすめです。特に春の桜の時期と、秋の紅葉の時期は、角館全体の景観が一段と美しくなります。
大館城(おおだてじょう)
歴史と特徴: 大館市に位置し、戦国時代には秋田氏の支族である大館氏が居城としました。津軽氏との国境に近く、攻防の要衝となりました。江戸時代には佐竹氏の重臣が治めました。
見どころ: 現在は城跡公園として整備されており、堀や土塁の遺構が残っています。公園内には、大館のシンボルである秋田犬の像や、郷土資料館があり、地域の歴史や文化に触れられます。
観光のヒント: 大館市は秋田犬の故郷としても有名です。秋田犬の里を訪れたり、きりたんぽ鍋などの郷土料理を味わったりと、大館ならではの体験ができます。
仙北城(せんぼくじょう)
歴史と特徴: 大仙市に位置し、戸沢氏が築いたとされる城です。仙北平野を見下ろす高台に築かれ、地域の要衝として機能しました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀の跡が残っています。整備はあまりされていませんが、当時の城の面影を感じられます。
観光のヒント: 大仙市は、全国花火競技大会「大曲の花火」で有名です。
十二所城(じゅうにしょじょう)
歴史と特徴: 由利本荘市に位置し、由利氏の居城として栄えました。出羽国南部の戦略上の要衝であり、その堅固な造りが特徴でした。
見どころ: 現在も広大な敷地と土塁や堀切などの遺構が残っています。歴史の舞台となったこの地で、いにしえの武士たちの息遣いを肌で感じられます。
観光のヒント: 由利本荘市は、日本海に面しており、海産物も豊富です。
山形県
山形城(やまがたじょう)
歴史と特徴: 山形市に位置し、戦国時代には「奥羽の驍将」最上義光が居城とした城です。東北地方でも屈指の規模を誇る平城で、その広大な縄張りは、当時の最上氏の勢力を物語っています。関ヶ原の戦いの際には、上杉軍の侵攻を防ぐ最前線基地となりました。
見どころ: 現在は霞城公園として整備されており、広大な堀や土塁、石垣が良好に残っています。復元された大手門や本丸一文字門は、その雄大さに圧倒されます。本丸跡には最上義光歴史館があり、最上氏の歴史や文化を学べます。
観光のヒント: 公園内は散策路が整備されており、春には桜、秋には紅葉が美しいです。JR山形駅から徒歩圏内とアクセスも便利です。
上山城(かみのやまじょう)
歴史と特徴: 上山市に位置し、戦国時代には最上氏の重臣が治めました。その後、江戸時代には上山藩の居城となり、羽州街道の要衝として栄えました。現在の天守閣は、史料に基づき復元されたものです。
見どころ: 再建された天守閣は、最上階が展望台になっており、蔵王連峰を背景にした上山市街の美しい景色を一望できます。内部は郷土資料館になっており、上山藩の歴史や文化、そして城の変遷について学べます。
観光のヒント: 上山温泉街の中に位置しており、城巡りの後は温泉でゆっくりと疲れを癒すことができます。武家屋敷なども点在し、歴史的な町並み散策も楽しめます。
長谷堂城(はせどうじょう)
歴史と特徴: 山形市に位置し、関ヶ原の戦いの前哨戦である「長谷堂城の戦い」の舞台となったことで非常に有名な山城です。直江兼続率いる上杉軍を、最上義光がわずかな兵力で退けたという、まさに「歴史が動いた場所」です。
見どころ: 現在は城跡公園として整備されており、本丸跡や堀切、土塁などの遺構が良好に残っています。当時の激しい攻防戦の痕跡を目の当たりにできます。城跡からは山形市街と蔵王連峰の雄大な景色が望めます。
観光のヒント: 山形城跡(霞城公園)と合わせて訪れると、最上氏の歴史や戦国時代の東北の情勢をより深く理解できます。
新庄城(しんじょうじょう)
歴史と特徴: 新庄市に位置し、江戸時代に戸沢氏が築いた城で、新庄藩の中心でした。戊辰戦争の際には、庄内藩との激しい攻防の舞台となりました。
見どころ: 現在は新庄城址公園として整備され、当時の面影を残す二の丸の堀や石垣が残っています。公園内には護国神社や歴史民俗資料館があり、新庄の歴史に触れられます。
観光のヒント: 新庄市は、新庄まつりが有名です。
鶴岡城(つるがおかじょう)
歴史と特徴: 鶴岡市に位置し、戦国時代には大宝寺氏(武藤氏)の居城として栄え、その後、最上氏の支配下に置かれました。江戸時代には酒井氏が居城とし、庄内藩の中心として栄えました。
見どころ: 現在は鶴岡公園として整備されており、広大な堀や石垣の一部が残っています。公園内には荘内神社や藤沢周平文学碑などがあり、歴史と文化を感じられます。桜の名所としても有名です。
観光のヒント: 鶴岡市は、ユネスコ食文化創造都市にも認定されており、美味しい地元の食材や郷土料理を楽しめます。
歴史と桜が織りなす鶴岡城へ!庄内藩主・酒井氏の足跡をたどる旅
酒田城(さかたじょう)
歴史と特徴: 酒田市に位置し、室町時代に本間氏が築いたとされる城です。最上川の河口近くに位置し、北前船の寄港地として栄えた酒田の歴史を今に伝える城跡です。
見どころ: 現在は公園として整備されており、当時の繁栄を偲べます。最上川や日本海の景色を望むことができ、当時の水運の重要性を感じさせます。
観光のヒント: 酒田市は、山居倉庫や日和山公園など、歴史的な建物や景観が楽しめます。
港町の歴史を物語る酒田城へ!最上氏と酒井氏のゆかりの地を巡る旅
村山城(むらやまじょう)
歴史と特徴: 村山市に位置し、最上氏ゆかりの城として、中世の山形を見守ってきた山城です。明確な情報は少ないですが、地域の要衝としての役割を担っていました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構がひっそりと残っています。自然に囲まれた中で、いにしえの歴史に思いを馳せたい方におすすめです。
観光のヒント: 村山市は、バラまつりなど、花の名所としても知られています。
尾浦城(おうらじょう)
歴史と特徴: 鶴岡市に位置し、最上氏が支配した城で、出羽国における戦略上の重要な拠点でした。庄内平野を見下ろす要害に築かれ、その堅固さから「難攻不落」と言われました。
見どころ: 現在も土塁や堀の跡が良好に残っており、当時の城の規模の大きさと堅固さを感じさせます。山頂からの眺望は、庄内平野と日本海を一望できる絶景です。
観光のヒント: 鶴岡市は、歴史的な町並みや、美味しい地元の食材が豊富です。
福島県
会津若松城(あいづわかまつじょう) / 鶴ヶ城(つるがじょう)
歴史と特徴: 幕末の戊辰戦争(会津戦争)で、1ヶ月に及ぶ激しい籠城戦に耐え抜いたことで知られる名城です。葦名氏、伊達氏、蒲生氏、そして会津藩主として有名な保科氏(松平氏)など、様々な大名が城主を務め、その歴史は会津の興亡と密接に結びついています。別名「鶴ヶ城」として親しまれ、その堅固な造りから「不落の城」として名を馳せました。
見どころ: 瓦が特徴的な赤い再建天守閣は、白壁と調和して四季折々の風景に映えます。内部は郷土博物館となっており、会津藩の歴史や戊辰戦争の資料が豊富に展示されています。天守閣最上階からは会津若松市内を一望でき、当時の攻防に思いを馳せられます。桜の季節は特に美しく、花見客で賑わいます。
観光のヒント: 城内の「茶室 麟閣」は千利休の子、少庵によって建てられたと伝えられる貴重な茶室で、抹茶を楽しめます。また、城下町には会津塗や赤べこなど、伝統工芸品を扱う店も多く、お土産探しも楽しいでしょう。
会津若松城(鶴ヶ城)へようこそ!幕末の歴史と美しい天守が織りなす旅
白河小峰城(しらかわこみねじょう)
歴史と特徴: 奥州街道の要衝、白河に築かれた堅固な平山城です。奥州の玄関口として、戦略上重要な役割を果たしました。戊辰戦争で落城しましたが、その後石垣が修復され、櫓などが復元されました。
見どころ: 「東北の関門」とも呼ばれるだけあり、その石垣は圧巻です。特に「三の丸太鼓門」や「前御門」は、当時の様子を伝える貴重な復元建造物です。城跡は公園として整備されており、散策しながら堅牢な城の構造を感じられます。桜や紅葉の時期もおすすめです。
観光のヒント: 城跡公園の周辺には、白河だるまの工房や、白河ラーメンの名店など、白河ならではの魅力を楽しめるスポットも点在しています。
東北の玄関口にそびえる名城!白河小峰城で歴史と自然を満喫する旅
二本松城(にほんまつじょう)
歴史と特徴: 二本松市に位置し、畠山氏の居城として栄え、二本松藩の中心を担いました。戊辰戦争の際には、少年兵たちが奮戦した悲劇の舞台としても知られています。その勇敢な戦いは、今も語り継がれています。
見どころ: 現在は霞ヶ城公園として親しまれ、桜の名所としても知られています。広大な公園内には、本丸や二の丸の跡、そして石垣の一部が残り、当時の面影を偲ばせます。少年隊の像も建立され、歴史の重みを感じられます。
観光のヒント: 公園内には「二本松城跡資料館」があり、二本松藩の歴史や戊辰戦争について学べます。
猪苗代城(いなわしろじょう)
歴史と特徴: 猪苗代町に位置し、猪苗代氏が築いたとされる城です。猪苗代湖を見下ろす高台に築かれ、磐梯山と猪苗代湖の雄大な景色を望むことができる絶好のロケーションにあります。
見どころ: 現在は城跡として整備され、本丸跡には石碑や案内板が設置されています。歴史のロマンを感じながら散策を楽しめます。静かで美しい場所で、心安らぐひとときを過ごせます。
観光のヒント: 猪苗代湖では、遊覧船に乗ったり、マリンスポーツを楽しんだりすることができます。
相馬中村城(そうまなかむらじょう)
歴史と特徴: 相馬市に位置し、相馬氏の居城として、江戸時代を通じて栄えました。戊辰戦争の際には、奥羽越列藩同盟の一員として、激しい戦いを繰り広げました。
見どころ: 現在は公園として整備され、当時の面影を残す石垣や堀の跡から、歴史の息吹を感じられます。公園内には、相馬中村藩ゆかりの資料を展示する「相馬中村城資料館」があります。
観光のヒント: 相馬市は、相馬野馬追という伝統的な祭りでも有名です。
飯盛山城(いいもりやまじょう)
歴史と特徴: 会津若松市に位置し、蘆名(あしな)氏ゆかりの山城であり、会津若松城を築く以前の蘆名氏の拠点であったとされています。会津の歴史を語る上で重要な城です。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。明確な情報は少ないですが、この地に立つと、いにしえの歴史の重みを感じられます。
観光のヒント: 飯盛山には、白虎隊自刃の地や、さざえ堂など、会津の歴史を伝える見どころが多くあります。
向羽黒山城(むかいはぐろやまじょう)
歴史と特徴: 会津美里町に位置し、戦国時代に蘆名氏の重要な支城でした。会津最大級の山城で、その広大な規模と堅固な構造が特徴です。
見どころ: 現在も多くの遺構が残り、当時の技術力の高さに驚かされます。広大な曲輪や堀切、土塁などが良好に残っており、歴史の雄大さを感じられます。
観光のヒント: 会津美里町は、会津本郷焼の産地としても有名です。
須賀川城(すかがわじょう)
歴史と特徴: 須賀川市に位置し、戦国時代には二階堂氏の居城として栄え、地域の中心でした。その後、伊達政宗の支配下に入り、重要な拠点となりました。
見どころ: 現在は城跡公園として整備され、堀や土塁の一部が残っています。桜の名所としても知られ、春には多くの人々で賑わいます。
観光のヒント: 須賀川市は、「ウルトラマンの故郷」としても有名です。
保原城(ほばらじょう)
歴史と特徴: 伊達市に位置し、桑折氏ゆかりの城として、地域の歴史を静かに見守ってきました。明確な情報は少ないですが、この地がかつて城下町として栄えたことを示唆しています。
見どころ: 現在は城跡として、一部の土塁や堀の跡が残っています。静かな町の中にひっそりと佇み、いにしえの歴史に思いを馳せられます。
観光のヒント: 伊達市は、美しい自然に恵まれた地域です。
田村山城(たむらやまじょう)
歴史と特徴: 田村市に位置し、戦国の世に栄えた田村氏ゆかりの城です。奥州の要衝として、伊達氏との攻防の舞台となりました。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が残っています。当時の武士たちの息遣いや歴史の重みを感じられます。
観光のヒント: 田村市は、あぶくま洞など、鍾乳洞が有名な観光地です。
関東地方
茨城県
水戸城(みとじょう)
歴史と特徴: 水戸市に位置し、戦国時代には常陸の佐竹氏が本拠地とした城で、その後、徳川家康の五男・徳川頼房が入城し、水戸徳川家の居城となりました。江戸時代には「水戸黄門」徳川光圀の時代に藩政が確立され、大日本史編纂の地としても知られる学問の中心地でした。
見どころ: 現在は、本丸跡や二の丸跡などが残り、特に三の丸の広大な敷地は、当時の城の規模を偲ばせます。水戸藩の藩校である「弘道館」は、国の重要文化財に指定されており、その歴史的な建築物も必見です。
観光のヒント: 水戸城の近くには、日本三名園の一つである偕楽園があり、梅や桜の季節には多くの観光客で賑わいます。歴史と美しい庭園を合わせて楽しめます。
笠間城(かさまじょう)
歴史と特徴: 笠間市に位置し、中世に笠間氏の居城でした。山城で、その堅固な造りから「難攻不落」とされました。江戸時代には、笠間藩の居城として、城下町と共に発展しました。
見どころ: 現在は国の史跡に指定されており、石垣や堀切などの遺構が良好に残っています。山頂からの眺望も素晴らしく、笠間市街を一望できます。歴史のロマンと美しい自然を同時に楽しめます。
観光のヒント: 笠間市は、笠間焼で有名な陶芸の町です。笠間稲荷神社は、日本三大稲荷の一つとして有名で、多くの参拝客で賑わいます。
土浦城(つちうらじょう)
歴史と特徴: 土浦市に位置し、戦国時代には小田氏や佐竹氏が支配しました。江戸時代には土浦藩の居城となり、霞ヶ浦の水運の要衝として栄えました。
見どころ: 現存する太鼓門(櫓門)は、当時の城の様子を伝える貴重な建造物です。城跡公園として整備されており、桜の名所としても知られています。お堀には亀が多く生息し、「亀城」とも呼ばれています。
観光のヒント: 霞ヶ浦湖畔にあり、湖の景色も楽しめます。土浦市には、霞ヶ浦総合公園など、水辺のレジャーを楽しめるスポットも豊富です。
太田城(おおたじょう)
歴史と特徴: 常陸太田市に位置し、常陸の佐竹氏が居城とした城です。佐竹氏が秋田へ移封されるまで、その本拠地として栄え、中世の常陸国の中心でした。
見どころ: 現在は城跡として、広大な敷地と土塁や堀の跡が残っています。歴史の舞台となったこの地で、いにしえの武士たちの息遣いを肌で感じられます。
観光のヒント: 常陸太田市には、竜神大吊橋など、自然豊かな観光スポットも点在しています。
那珂湊城(なかみなとじょう)
歴史と特徴: ひたちなか市に位置し、戦国時代には武田氏(常陸武田氏)ゆかりの城として、海運の拠点として栄えました。那珂川の河口近くに位置し、海上交通の要衝でした。
見どころ: 現在は一部の遺構が残るのみですが、当時の活況を想像できます。太平洋を望む景色も楽しめます。
観光のヒント: ひたちなか市は、国営ひたち海浜公園が有名です。美味しい海の幸も楽しめる那珂湊への旅に、ぜひ立ち寄ってみてください。
小田城(おだじょう)
歴史と特徴: つくば市に位置し、中世常陸国の名門・小田氏の本拠地でした。広大な平城で、戦国時代には佐竹氏や北条氏との激しい攻防の舞台となりました。
見どころ: 現在は国の史跡に指定され、城跡として広大な堀や土塁などの遺構が良好に残っています。その規模の大きさに圧倒されます。
観光のヒント: 小田城跡は、筑波山の麓に位置しており、美しい自然景観も楽しめます。
石岡城(いしおかじょう)
歴史と特徴: 石岡市に位置し、常陸国府が置かれた場所でもあり、古くから政治・文化の中心でした。戦国時代には小田氏や佐竹氏が支配しました。
見どころ: 現在は公園として整備され、市民の憩いの場となっています。当時の面影を残す土塁や堀の跡から、歴史の息吹を感じられます。
観光のヒント: 石岡市には、常陸国総社宮など、歴史的な神社仏閣が多くあります。
柿岡城(かきおかじょう)
歴史と特徴: 石岡市に位置し、真壁氏ゆかりの城として、筑波山の麓に築かれました。地域の歴史を静かに見守ってきました。
見どころ: 現在は一部の土塁や堀の跡が残り、当時の面影を偲べます。自然豊かな場所で、歴史のロマンを感じてみませんか?
観光のヒント: 筑波山への登山と合わせて訪れるのも良いでしょう。
真壁城(まかべじょう)
歴史と特徴: 桜川市に位置し、戦国の世に名を馳せた真壁氏の居城です。広大な平城で、その堅固な造りが特徴でした。
見どころ: 現在は国の史跡に指定され、広大な敷地と多くの遺構が良好に残っています。当時の堅固な城の様子を肌で感じることができ、歴史ファンにはたまらない場所です。
観光のヒント: 桜川市は、桜の名所としても有名です。
下妻城(しもつまじょう)
歴史と特徴: 下妻市に位置し、多賀谷氏ゆかりの城でした。中世、下妻地方の中心であり、その堅固な造りから「難攻不落」と言われました。
見どころ: 現在は公園として整備され、当時の面影を残す土塁や堀の跡から、歴史の息吹を感じられます。静かで落ち着いた雰囲気の中で、歴史に思いを馳せてみませんか?
観光のヒント: 下妻市は、砂沼広域公園など、水辺のレジャーを楽しめるスポットも豊富です。
結城城(ゆうきじょう)
歴史と特徴: 結城市に位置し、南北朝時代から戦国時代にかけて関東の歴史に大きな影響を与えた名門・結城氏の居城でした。
見どころ: 現在は公園として整備され、当時の面影を残す土塁や堀の跡から、歴史の重みを感じられます。
観光のヒント: 結城市は、結城紬で有名な地域です。伝統工芸品に触れられます。
山川城(やまかわじょう)
歴史と特徴: 結城市に位置し、山川氏ゆかりの城として、地域の歴史を静かに見守ってきました。明確な情報は少ないですが、この地がかつて城下町として栄えたことを示唆しています。
見どころ: 現在は城跡として、一部の土塁や堀の跡が残っています。静かな山中にひっそりと佇み、いにしえの歴史に思いを馳せられます。
観光のヒント: 結城城と合わせて訪れると良いでしょう。
牛久城(うしくじょう)
歴史と特徴: 牛久市に位置し、岡見氏ゆかりの城として、牛久沼のほとりに築かれました。地域の歴史を静かに見守ってきました。
見どころ: 現在は公園として整備され、当時の面影を残す土塁や堀の跡から、歴史の息吹を感じられます。
観光のヒント: 牛久市は、牛久大仏など、ユニークな観光スポットがあります。
龍ケ崎城(りゅうがさきじょう)
歴史と特徴: 龍ケ崎市に位置し、佐竹氏ゆかりの城として、地域の歴史に大きな影響を与えました。
見どころ: 現在は公園として整備され、市民の憩いの場となっています。当時の面影を残す土塁や堀の跡から、歴史の息吹を感じられます。
観光のヒント: 龍ケ崎市は、牛久沼のほとりにあり、自然豊かな地域です。
栃木県
宇都宮城(うつのみやじょう)
歴史と特徴: 宇都宮市に位置し、中世から近世にかけて下野国(現在の栃木県)の中心として栄えた宇都宮氏の居城でした。戦国時代には、関東の要衝として、多くの戦乱を経験しました。
見どころ: 現在は城址公園として整備され、一部復元された土塀や櫓(やぐら)から、当時の城の様子を偲べます。特に土塁の高さは圧巻で、当時の堅固な造りを物語っています。宇都宮市の中心部に位置しており、アクセスも便利です。
観光のヒント: 宇都宮市は餃子が有名です。城巡りの後は、ぜひ美味しい餃子を味わってください。
足利氏館(あしかがしやかた)
歴史と特徴: 足利市に位置し、室町幕府を開いた足利尊氏の祖先である足利氏の発祥の地とされる館跡です。現在の鑁阿寺(ばんなじ)がその中心部にあり、鎌倉時代から足利氏の本拠地として栄えました。寺院でありながら、中世武士の館の面影を色濃く残しています。
見どころ: 寺院の周囲には、当時の館の土塁や堀が良好に残っています。堀の幅は広く、館としての防御機能も備えていたことがわかります。境内にある大銀杏は樹齢1000年を超えると言われ、足利氏の歴史を見守ってきた証です。
観光のヒント: 足利市は、足利学校や足利フラワーパークなど、歴史と自然が調和した見どころが多いです。
唐沢山城(からさわやまじょう)
歴史と特徴: 佐野市に位置し、佐野氏の居城として知られる難攻不落の山城です。自然の地形を巧みに利用した堅固な構造が特徴で、戦国時代には上杉謙信の攻撃を退けたことでも有名です。
見どころ: 国の史跡に指定されており、広大な城跡には、石垣や堀切(ほりきり)、土塁などの遺構が良好に残っています。当時の堅固な防御力を肌で感じられます。山頂からの眺望も素晴らしく、関東平野を一望できます。
観光のヒント: 城跡には「唐沢山神社」が建立されており、佐野氏ゆかりの地として参拝客も多く訪れます。
佐野城(さのじょう)
歴史と特徴: 佐野市に位置し、唐沢山城の支城として築かれました。佐野氏ゆかりの城として、地域の歴史を見守ってきました。
見どころ: 現在は城跡としてひっそりと佇み、その静かな佇まいから当時の面影を感じ取れるでしょう。
観光のヒント: 佐野市は、佐野ラーメンが有名です。城巡りの後は、ぜひ地元の味覚を楽しんでください。
壬生城(みぶじょう)
歴史と特徴: 壬生町に位置し、壬生氏の居城として栄えました。戦国時代には、宇都宮氏や小田原北条氏との争奪戦の舞台となりました。
見どころ: 現在は城跡公園として整備され、当時の面影を残す土塁や堀の跡から、歴史の息吹を感じられます。
観光のヒント: 壬生町は、おもちゃのまちとして知られ、バンダイミュージアムなどがあります。
喜連川城(きつれがわじょう)
歴史と特徴: さくら市に位置し、塩谷氏ゆかりの城として、地域の歴史を静かに見守ってきました。江戸時代には、足利氏の一族である喜連川氏が居城とし、温泉郷としても栄えました。
見どころ: 現在は城跡として、一部の土塁や堀の跡が残っています。温泉郷と合わせて歴史散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
観光のヒント: 喜連川温泉は、美肌の湯として有名です。
烏山城(からすやまじょう)
歴史と特徴: 那須烏山市に位置し、那須氏の居城として、那須地方の要衝でした。戦国の世に重要な役割を果たしました。
見どころ: 現在は城跡として、曲輪(くるわ)や堀切(ほりきり)などの遺構が良好に残っています。当時の緊張感漂う歴史を肌で感じてみませんか。
観光のヒント: 那須烏山市は、龍門の滝など、自然豊かな観光スポットも点在しています。
大田原城(おおたわらじょう)
歴史と特徴: 大田原市に位置し、江戸時代には大関氏の居城として栄え、那須地方の中心でした。
見どころ: 現在は公園として整備され、当時の面影を残す土塁や堀の跡から、歴史の息吹を感じられます。
観光のヒント: 大田原市は、那須野が原の広大な自然に恵まれた地域です。
群馬県
箕輪城(みのわじょう)
歴史と特徴: 高崎市に位置し、長野氏の居城で、上杉謙信や武田信玄との激戦の舞台となった城です。武田信玄による約8年にも及ぶ攻撃に耐え抜いたことで知られ、「不落の城」と称されました。日本百名城の一つに数えられています。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な曲輪や堀切、土塁、そして石垣などの遺構が良好に残っており、当時の堅固さを肌で感じられます。特に、複雑に入り組んだ堀切や、大規模な土塁は圧巻です。
観光のヒント: 城跡はハイキングコースとして整備されており、歴史散策と自然を満喫できます。
厩橋城(まやばしじょう) / 前橋城(まえばしじょう)
歴史と特徴: 前橋市に位置し、利根川のほとりに築かれた城で、戦国時代には平井氏、上杉氏などが争奪を繰り広げました。後に「前橋城」と名を改め、江戸時代には前橋藩の居城として栄えました。
見どころ: 現在は前橋公園として整備されており、堀や土塁の一部が残っています。利根川の雄大な流れを望むことができ、当時の水運の重要性を感じさせます。
観光のヒント: 前橋市は、敷島公園や赤城山など、自然豊かな観光スポットも豊富です。
利根川を望む名城 厩橋城(前橋城):歴史と水辺の風景を巡る旅
金山城(かなやまじょう)
歴史と特徴: 太田市に位置し、岩松氏、そして由良氏が本拠地とした山城です。戦国時代には上杉謙信や北条氏など、多くの戦国大名が争奪した要害でした。天然の地形を巧みに利用した堅固な造りが特徴です。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も石垣や堀切、そして巨大な空堀などの遺構が良好に残っています。特に、石垣で築かれた「大手虎口」は当時の姿をよく伝えています。山頂からの眺望も素晴らしく、関東平野を一望できます。
観光のヒント: 城跡公園内には「金山城跡資料館」があり、城の歴史や遺構について詳しく学べます。
高崎城(たかさきじょう)
歴史と特徴: 高崎市に位置し、江戸時代に徳川四天王の一人、井伊直政が築いた城で、高崎藩の居城となりました。中山道の要衝として栄えました。
見どころ: 現在は公園として整備され、一部の櫓(やぐら)や堀が残っています。高崎駅に近く、アクセスも便利です。
観光のヒント: 高崎市は、だるまの生産地としても有名です。高崎だるま市など、伝統的なイベントも楽しめます。
沼田城(ぬまたじょう)
歴史と特徴: 沼田市に位置し、戦国の名将・真田昌幸が築き、その後、真田信之が城主を務めた城です。河岸段丘の地形を巧みに利用した要害で、江戸時代初期には真田信之の居城となりました。
見どころ: 現在は沼田公園として整備されており、本丸跡や堀、土塁の一部が残っています。模擬天守閣が建っており、沼田市のシンボルとなっています。公園からは利根川と沼田市街の景色を楽しめます。
観光のヒント: 沼田市は、日本ロマンチック街道沿いにあり、周辺には温泉や渓谷など、美しい自然スポットが多くあります。
館林城(たてばやしじょう)
歴史と特徴: 館林市に位置し、戦国時代には赤井氏、その後、榊原氏などが居城とした城です。かつては広大な堀を持つ水城で、「鶴の舞う城」と称されました。
見どころ: 現在は公園として整備され、当時の面影を偲ばせる堀や土塁の一部が残っています。花々が美しい公園でのひとときを楽しめます。
観光のヒント: 館林市は、つつじヶ岡公園など、花の名所が豊富です。
つつじが咲き誇る水城 館林城:関東の要衝として栄えた名残を巡る旅
安中城(あんなかじょう) / 板鼻城(いたばなじょう)
歴史と特徴: 安中市に位置し、戦国時代には安中氏の居城でした。中山道の宿場町として栄え、交通の要衝でした。
見どころ: 現在は公園として整備され、一部の土塁や堀の跡が残っています。歴史と自然が調和した散策が楽しめます。
観光のヒント: 安中市は、碓氷峠鉄道文化むらなど、鉄道ゆかりの観光スポットもあります。
名胡桃城(なぐるみじょう)
歴史と特徴: みなかみ町に位置し、北条氏と真田氏の争いの舞台となり、豊臣秀吉の小田原攻めのきっかけとなった「名胡桃城事件」が起こった城です。その後の歴史を大きく変えるきっかけとなった重要な場所です。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な曲輪や堀切、土塁などの遺構が良好に残っています。地形を巧みに利用した堅固な造りを間近で見られます。
観光のヒント: 城跡公園内には「名胡桃城歴史館」があり、名胡桃城事件の経緯や、真田氏と北条氏の攻防について詳しく学べます。
埼玉県
忍城(おしじょう)
歴史と特徴: 行田市に位置し、豊臣秀吉の小田原攻めの際、石田三成の水攻め(堤を築いて水を流し込む戦法)にも耐え抜いたことで有名な城です。周囲を沼地に囲まれていたため、水に浮いているように見えたことから「浮き城」とも呼ばれ、その堅固さは「攻め落とすこと能わず」と称えられました。
見どころ: 現在は忍城址公園として整備されており、御三階櫓(ごさんがいやぐら)が再建されています。内部は行田市郷土博物館となっており、忍城の歴史や水攻めの様子、行田の文化について学べます。堀や土塁の一部も残り、当時の城の様子を偲ばせます。
観光のヒント: 行田市は足袋の産地としても有名で、足袋の歴史を学ぶ施設もあります。また、古代蓮の里では美しい蓮の花を楽しめます。
岩槻城(いわつきじょう)
歴史と特徴: さいたま市岩槻区に位置し、太田道灌(おおたどうかん)が築いた城で、扇谷上杉氏、そして後北条氏が治めた城です。関東の要衝として重要な役割を果たしました。
見どころ: 現在は岩槻公園として整備され、当時の面影を残す堀や土塁の一部が残っています。静かな雰囲気の中で歴史を感じられます。
観光のヒント: 岩槻区は、雛人形の生産地としても有名です。
川越城(かわごえじょう)
歴史と特徴: 川越市に位置し、戦国時代には扇谷上杉氏と北条氏が争奪を繰り広げた、関東の要衝でした。特に、北条氏が川越城を奪取した「河越夜戦」は、日本の戦国史における三大夜戦の一つとして有名です。江戸時代には川越藩の居城となり、城下町は「小江戸」として栄えました。
見どころ: 現存する「本丸御殿」は、江戸時代の御殿建築として非常に貴重な遺構です。その重厚な佇まいからは、当時の武家の威厳を感じられます。堀や土塁の一部も残り、城の規模を偲ばせます。
観光のヒント: 川越は蔵造りの町並みが有名で、美しい町並み散策と合わせて城を訪れるのがおすすめです。菓子屋横丁など、美味しいものもたくさんあります。
「難攻不落の河越城」 川越城:江戸の北を守る要衝と城下町の発展
深谷城(ふかやじょう)
歴史と特徴: 深谷市に位置し、戦国時代には上杉氏、その後、後北条氏ゆかりの城として、地域の要衝でした。
見どころ: 現在は公園として整備され、当時の面影を偲ばせる土塁や堀の跡が残っています。
観光のヒント: 深谷市は、深谷ねぎで有名な地域です。
鉢形城(はちがたじょう)
歴史と特徴: 寄居町に位置し、後北条氏邦が居城とした城で、後北条氏の北関東における重要な支城でした。荒川と深沢川に挟まれた天然の要害に築かれ、その堅固な造りが特徴です。豊臣秀吉の小田原攻めの際には、激しい攻防の末に落城しました。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な曲輪や堀切、土塁などの遺構が良好に残っており、特に堀切の深さや土塁の高さは圧巻です。城跡は整備されており、案内板も充実しているため、当時の城の構造を詳しく知ることができます。
観光のヒント: 城跡公園内には「鉢形城歴史館」があり、鉢形城の歴史や北条氏の関東支配について学べます。
杉山城(すぎやまじょう)
歴史と特徴: 嵐山町に位置し、後北条氏ゆかりの山城として、その詳細な歴史は不明な点が多いですが、遺構から当時の築城技術の高さが伺えます。
見どころ: 現在は城跡として、土塁や堀切などの遺構が良好に残っています。自然に囲まれた中で、いにしえの歴史に思いを馳せたい方におすすめです。
観光のヒント: 嵐山町は、武蔵嵐山渓谷など、美しい自然景観が楽しめる地域です。
松山城(まつやまじょう)
歴史と特徴: 吉見町に位置し、後北条氏の支配下にあった城で、関東の要衝として重要な役割を果たしました。比企丘陵に築かれた堅固な山城でした。
見どころ: 現在は城跡として、当時の遺構が良好に残っています。歴史のロマンを感じながら、散策を楽しんでみませんか。
観光のヒント: 吉見町には、吉見百穴など、歴史的な遺跡が多くあります。
千葉県
佐倉城(さくらじょう)
歴史と特徴: 佐倉市に位置し、戦国時代には千葉氏が支配した城で、その後、徳川家康の関東入府後、堀田氏や松平氏が居城とし、佐倉藩の拠点となりました。印旛沼に面した要害に築かれました。
見どころ: 現在は佐倉城址公園として整備されており、広大な空堀や土塁が良好に残っています。特に、馬出しや曲輪の跡が当時の堅固な造りを伝えています。国立歴史民俗博物館が併設されており、日本の歴史と文化を深く学べます。
観光のヒント: 公園内には、樹齢数百年の古木や、美しい桜並木があり、四季折々の風景を楽しめます。
臼井城(うすいじょう)
歴史と特徴: 佐倉市に位置し、原氏ゆかりの城として、印旛沼のほとりに築かれました。戦国の世に重要な役割を果たしました。
見どころ: 現在は城跡として、当時の遺構が良好に残っています。歴史のロマンを感じながら、静かな散策を楽しんでみませんか。
観光のヒント: 佐倉城と合わせて訪れると、当時の情勢をより深く理解できます。
小弓城(おゆみじょう)
歴史と特徴: 千葉市中央区に位置し、室町時代には小弓公方(おゆみくぼう)の居城でした。関東における足利氏の拠点の一つとして、政治的な中心でした。
見どころ: 現在は城跡として遺構が残っており、当時の歴史の深さを感じさせます。
観光のヒント: 千葉市中央部にあり、アクセスしやすい場所にあります。
大多喜城(おおたきじょう)
歴史と特徴: 大多喜町に位置し、戦国の名将・本多忠勝が築き、その後、真田氏なども城主を務めた歴史ある城です。房総の小京都として知られる大多喜の町並みと共に栄えました。
見どころ: 現在は天守閣が再建され、博物館として公開されています。内部では、城の歴史や当時の生活について学べます。天守閣からは、大多喜の町並みと、豊かな自然を一望できます。
観光のヒント: 大多喜町には、大多喜城を中心に、歴史的な町並みや、美味しい地元の食材が楽しめるお店が点在しています。
関宿城(せきやどじょう)
歴史と特徴: 野田市に位置し、簗田(やなだ)氏ゆかりの城でした。利根川と江戸川の分岐点に位置し、水運の要衝として非常に重要視されました。
見どころ: 現在は県立関宿城博物館として、模擬天守が再建されています。博物館内部では、城の歴史や利根川の治水事業について学べます。
観光のヒント: 博物館から、利根川と江戸川の分岐点を一望できます。
関宿城 観光完全ガイド!歴史と自然を満喫する千葉の隠れた名城
船橋城(ふなばしじょう)
歴史と特徴: 船橋市に位置し、千葉氏ゆかりの城として、地域の歴史を静かに見守ってきました。明確な情報は少ないですが、この地がかつて城下町として栄えたことを示唆しています。
見どころ: 現在は城跡として、一部の遺構が残っています。静かな雰囲気の中で、いにしえの歴史に思いを馳せられます。
観光のヒント: 船橋市は、船橋漁港など、海の幸が豊富な地域です。
船橋城 観光徹底ガイド!歴史と現代が交差する街の面影を探る旅
東京都
八王子城(はちおうじじょう)
歴史と特徴: 八王子市に位置し、後北条氏照(うじてる)の居城で、豊臣秀吉の小田原攻めの際に壮絶な落城を遂げた悲劇の城です。女子供までもが滝に身を投げたという悲話が残されており、その悲劇性から「幽霊が出る」とも言われます。
見どころ: 国の史跡に指定されており、険しい山中に築かれた山城で、現在も石垣や堀切、土塁、そして御主殿跡などの遺構が良好に残っています。特に、沢筋に沿って築かれた石垣や、水の流れを利用した水の手曲輪は、当時の築城技術の高さを示しています。
観光のヒント: 城跡は整備されており、ハイキングコースとして親しまれています。歴史ファンには必見の場所で、当時の激戦の痕跡を肌で感じられます。
八王子城 観光完全ガイド!難攻不落の山城で歴史の息吹を感じる旅
滝山城(たきやまじょう)
歴史と特徴: 八王子市に位置し、大石氏、その後、後北条氏照が八王子城を築く前の居城でした。多摩川と秋川に挟まれた天然の要害に築かれた大規模な山城で、後北条氏の武蔵国における重要な拠点でした。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な土塁や堀切、曲輪の跡が良好に残っており、その規模の大きさに驚かされます。特に、複雑に入り組んだ空堀は、当時の堅固な防御力を物語っています。
観光のヒント: 城跡公園として整備されており、自然豊かな中で歴史散策を楽しめます。
深大寺城(じんだいじじょう)
歴史と特徴: 調布市に位置し、吉良氏ゆかりの城として、地域の歴史を静かに見守ってきました。明確な情報は少ないですが、この地がかつて城下町として栄えたことを示唆しています。
見どころ: 現在は城跡として、一部の土塁や堀の跡が残っています。静かな雰囲気の中で、いにしえの歴史に思いを馳せられます。
観光のヒント: 近くには、深大寺や神代植物公園など、観光スポットが豊富です。
中部地方
新潟県
春日山城(かすがやまじょう)
歴史と特徴: 上越市に位置し、「越後の龍」上杉謙信の居城として、戦国時代最強と言われた上杉軍の本拠地でした。自然の地形を最大限に活かした「天然の要害」とも呼ばれる山城で、その堅固さから難攻不落を誇りました。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も本丸、二の丸、三の丸などの曲輪跡、堀切、土塁、石垣などが良好に残っています。謙信公が過ごしたとされる「御館(おやかた)」跡や、空堀の規模の大きさに圧倒されます。山頂からの眺望は素晴らしく、頸城平野や日本海を一望できます。
観光のヒント: 城跡はハイキングコースとして整備されており、謙信公が駆け巡った山道を歩くことができます。春日山城跡ガイダンス施設で情報収集をしてから散策すると、より深く楽しめます。
高田城(たかだじょう)
歴史と特徴: 上越市に位置し、江戸時代初期に徳川家康の六男・松平忠輝のために築かれた平城です。短期間で築城されながらも、その規模は広大で、北陸の要衝として機能しました。
見どころ: 現在は高田城址公園として整備されており、広大な堀と石垣、そして再建された三重櫓が美しい景観を作り出しています。特に、堀の外周に咲く約4000本の桜は「日本三大夜桜」の一つに数えられ、ライトアップされた夜桜と三重櫓の共演は幻想的です。
観光のヒント: 高田城址公園は、春には桜、夏には蓮、冬には雪景色と四季折々の美しさを楽しめます。
高田城 観光完全ガイド!日本三大夜桜と東洋一の蓮を誇る名城跡
富山県
富山城(とやまじょう)
歴史と特徴: 富山市に位置し、戦国時代には神保氏(じんぼし)の居城として栄え、後に佐々成政(さっさなりまさ)が居城としました。江戸時代には富山藩前田氏の居城となり、神通川の水を引いた「浮城」として知られました。
見どころ: 現在は富山城址公園として整備されており、再建された模擬天守閣が郷土博物館として公開されています。内部では富山城の歴史や富山藩の文化について学べます。当時の石垣や堀の一部も残っており、城の面影を偲べます。
観光のヒント: 富山市の中心部に位置しており、周辺には富山市ガラス美術館など、近代的な観光スポットも点在しています。
石川県
金沢城(かなざわじょう)
歴史と特徴: 金沢市に位置し、加賀百万石を誇る前田氏の居城として、江戸時代を通じて北陸の中心を担いました。幾度となく火災に見舞われながらも再建され、その壮麗さは多くの人々を魅了してきました。
見どころ: 現在は金沢城公園として整備されており、櫓(やぐら)や菱櫓(ひしやぐら)、橋爪門(はしづめもん)、五十間長屋(ごじっけんながや)などが復元されています。特に、美しい石垣は必見で、「石垣の博物館」とも称されます。
観光のヒント: 隣接する兼六園は、日本三名園の一つとして有名です。城と庭園を合わせて訪れると、金沢の歴史と文化を存分に堪能できます。
七尾城(ななおじょう)
歴史と特徴: 七尾市に位置し、能登の守護大名・畠山氏の居城として、戦国時代には上杉謙信に攻め落とされた難攻不落の山城として知られます。日本五大山城の一つにも数えられています。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も広大な曲輪や堀切、土塁、そして石垣などの遺構が良好に残っています。山頂からの眺望は素晴らしく、七尾湾や能登半島の景色を一望できます。
観光のヒント: 城跡はハイキングコースとして整備されており、歴史と自然を合わせて楽しめます。
福井県
丸岡城(まるおかじょう)
歴史と特徴: 坂井市に位置し、現存天守を持つ貴重な城です。戦国時代末期に柴田勝家の甥・勝豊によって築かれたと伝えられ、江戸時代には丸岡藩の居城となりました。天守は日本最古の様式を残していると言われ、その美しさから「霞ヶ城」とも呼ばれています。
見どころ: 現存する天守閣は、その古めかしい木造の造りが特徴的です。急な階段を登って最上階まで行くと、丸岡の町並みと雄大な福井平野を一望できます。桜の季節には、城を取り囲むように咲く約400本の桜が美しく、花見客で賑わいます。
観光のヒント: 城の周辺には、丸岡城歴史館があり、城の歴史や文化について学ぶことができます。
一乗谷朝倉氏遺跡(いちじょうだにあさくらしあと)
歴史と特徴: 福井市に位置し、戦国時代に越前の守護大名・朝倉氏が築いた城下町全体が遺跡となった場所です。織田信長によって滅ぼされるまで、北陸地方の政治・文化の中心として栄えました。
見どころ: 国の特別史跡、特別名勝、重要文化財の三重指定を受けており、当時の町並みが忠実に復元されています。武家屋敷や寺院、商人の町などが再現され、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
観光のヒント: 発掘された遺物や復元された庭園など、見どころが非常に豊富です。歴史イベントが開催されることもあり、当時の雰囲気をより深く体験できます。
山梨県
甲府城(こうふじょう)
歴史と特徴: 甲府市に位置し、豊臣秀吉の命により築かれ、後に徳川氏や柳沢氏が居城としました。甲府盆地の中心に位置し、交通の要衝として機能しました。
見どころ: 現在は舞鶴城公園として整備されており、美しい石垣や再建された稲荷櫓(いなりやぐら)が残っています。公園からは甲府盆地や富士山を一望でき、特に夕暮れ時は絶景です。
観光のヒント: 甲府市は、武田信玄ゆかりの地として知られています。武田神社など、信玄ゆかりの史跡と合わせて訪れるのも良いでしょう。
長野県
松本城(まつもとじょう)
歴史と特徴: 松本市に位置し、現存する五重六階の天守を持つ国宝の城です。戦国時代に築かれた平城で、漆黒の壁と白漆喰のコントラストが美しく、「烏城(からすじょう)」とも呼ばれます。現存天守の中でも最古級の構造を残しており、その歴史的な価値は非常に高いです。
見どころ: 天守閣の内部は、当時の木組みや鉄砲狭間(さま)、石落としなどの防御設備を間近で見ることができます。急な階段を上って最上階にたどり着くと、松本市街や北アルプスを望む雄大な景色が広がります。春には桜、秋には紅葉と四季折々の美しい景観を楽しめます。
観光のヒント: 天守の周りには広大な堀があり、水面に映る天守も非常に美しいです。夜間のライトアップも幻想的で、昼間とは異なる趣があります。
上田城(うえだじょう)
歴史と特徴: 上田市に位置し、戦国の名将・真田昌幸が築いた平城です。徳川の大軍を二度にわたって撃退したことで有名で、「不落の城」として名を馳せました。
見どころ: 国の史跡に指定されており、現在も北櫓、南櫓、東虎口櫓門の三つの櫓が復元され、当時の面影を伝えています。広大な城跡公園には、堀や石垣が良好に残っており、真田氏の歴史を感じられる場所です。
観光のヒント: 城跡公園には「真田神社」があり、真田氏ゆかりの武具などが展示されています。春の桜、秋の紅葉も美しいです。
小諸城(こもろじょう)
歴史と特徴: 小諸市に位置し、仙石氏、牧野氏などが居城とした城で、城下町が城より低い位置にある「穴城」という珍しい構造を持つことで知られています。
見どころ: 現在は懐古園(かいこえん)として整備されており、当時の石垣や大手門、三の門などが残っています。園内には小諸市動物園や遊園地もあり、家族連れにも人気のスポットです。
観光のヒント: 小諸は、島崎藤村ゆかりの地としても有名です。
岐阜県
歴史と特徴: 岐阜市に位置し、金華山(きんかざん)の山頂にそびえ立つ山城です。「戦国の三英傑」の一人、織田信長が天下統一の拠点としたことで有名で、信長はこの城を「岐阜」と改名し、楽市楽座などの政策を展開しました。
見どころ: 現在の天守閣は再建されたものですが、山頂からの眺望は素晴らしく、長良川や岐阜市街、遠く伊勢湾まで見渡せます。夜景も美しく、「夜景百選」にも選ばれています。
観光のヒント: 麓からはロープウェーで山頂まで上がれます。岐阜公園内には、信長公居館跡の遺構も発掘されており、信長がこの地でどのような生活を送っていたのかを想像できます。
郡上八幡城(ぐじょうはちまんじょう)
歴史と特徴: 郡上市に位置し、戦国時代に遠藤盛数(えんどうもりかず)が築いた山城です。江戸時代には、郡上藩の居城として、城下町と共に発展しました。現在の天守は、史料に基づき再建された木造天守です。
見どころ: 再建された天守閣は、木造ならではの温かみと重厚感があります。最上階からは、郡上八幡の町並みや清流吉田川、そして周囲の山々を一望でき、「日本で最も美しい山城」の一つと称されます。秋の雲海に浮かぶ姿は幻想的で、「天空の城」としても人気があります。
観光のヒント: 郡上八幡は、清流と名水が豊かな町で、町中を散策しながら、水路や湧き水を巡るのもおすすめです。郡上おどりも有名です。
静岡県
静岡城(しずおかじょう)
歴史と特徴: 静岡市葵区に位置し、戦国時代には今川氏、後に徳川家康が居城とした城です。徳川家康が駿府城を築く以前の拠点であった可能性もあります。
見どころ: 現在は城跡として、明確な遺構は少ないですが、周辺の地形や地名などから、当時の城の様子を想像できます。
観光のヒント: 静岡市街地にあり、アクセスしやすい場所にあります。
駿府城(すんぷじょう)
歴史と特徴: 静岡市葵区に位置し、徳川家康が幼少期を過ごし、大御所となって隠居した場所として特に有名な城です。二度にわたって築城され、その広大な規模と壮麗さは、家康の天下人としての権威を象徴していました。
見どころ: 現在は駿府城公園として整備されており、当時の石垣や堀の一部が良好に残っています。東御門(ひがしごもん)と巽櫓(たつみやぐら)が復元され、当時の威容を伝えています。公園内には、家康が植えたとされるミカンや、家康にゆかりのある史跡が点在しています。
観光のヒント: 駿府城公園は、市民の憩いの場として親しまれています。静岡市内の観光名所を巡る拠点としても最適です。
愛知県
名古屋城(なごやじょう)
歴史と特徴: 名古屋市中区に位置し、徳川家康が天下統一の総仕上げとして築かせた城です。清洲城から名古屋へ城下町を移転させる「清洲越し」が行われ、徳川御三家筆頭である尾張徳川家の居城として、江戸時代を通じて東海地方の中心を担いました。
見どころ: 大天守に輝く金の鯱(しゃちほこ)は、名古屋のシンボルとして有名です。現在、木造復元が進められている本丸御殿は、贅を尽くした内装や障壁画が見どころで、当時の豪華絢爛な文化を間近で見られます。広大な敷地内には、美しい庭園や櫓、門などが点在し、見どころ満載です。
観光のヒント: 名古屋城は名古屋駅からアクセスしやすく、名古屋観光の際には外せないスポットです。城下町には、ひつまぶしや味噌カツなど、名古屋グルメを楽しめるお店が豊富にあります。
犬山城(いぬやまじょう)
歴史と特徴: 犬山市に位置し、現存天守を持つ国宝の城です。室町時代に織田信長の叔父・織田信康によって築かれたとされ、江戸時代には尾張徳川家の家臣である成瀬氏の居城となりました。木曽川沿いの高台に立つ姿は美しく、「白帝城(はくていじょう)」とも呼ばれています。
見どころ: 国宝に指定されている天守閣は、望楼型という古い様式を残し、その重厚な木造建築は必見です。最上階の廻縁(まわりえん)からは、木曽川や犬山城下町、遠く御嶽山まで360度のパノラマが広がります。
観光のヒント: 城下町は歴史的な町並みが残り、食べ歩きやお土産探しも楽しめます。桜の季節や紅葉の季節も特に美しいです。
古渡城(こわたじょう)
歴史と特徴:戦国時代に織田信長の父である織田信秀によって築かれた平城です。名古屋の市街地にあり、現在は真宗大谷派名古屋別院(東別院)の境内に城跡の石碑が残ります。織田信長が13歳で元服した城としても知られています。
見どころ: 現在は城跡として、一部の土塁や堀の跡が残っています。静かな田園地帯にひっそりと佇み、いにしえの歴史に思いを馳せられます。
観光のヒント: 稲敷市は、霞ヶ浦に面しており、自然豊かな地域です。
岡崎城(おかざきじょう)
歴史と特徴: 岡崎市に位置し、徳川家康の生誕地として特に有名な城です。家康が幼少期を過ごした場所であり、家康が天下統一を成し遂げた後も、その縁起の良さから重要視されました。
見どころ: 現在の天守閣は再建されたものですが、内部は資料館となっており、徳川家康の生涯や岡崎の歴史について学べます。広大な岡崎公園内には、家康公の産湯の井戸や、石碑、茶室など、家康ゆかりの史跡が点在しています。
観光のヒント: 岡崎市は、八丁味噌の産地としても有名です。城下町には、味噌蔵の見学や、美味しい味噌料理を楽しめるお店もあります。
清洲城(きよすじょう)
歴史と特徴: 清須市に位置し、織田信長が天下統一への第一歩を踏み出した拠点となった城です。信長が桶狭間の戦いの前に本陣を置いた場所であり、その後の天下統一の基盤を築いた重要な城でした。
見どころ: 現在の天守閣は、史料に基づき再建されたもので、内部は資料館となっています。当時、城下町は非常に栄えましたが、「清洲越し」によって名古屋へ移転しました。
観光のヒント: 城の周りには五条川が流れ、桜の季節は美しい花見スポットとなります。
三重県
伊賀上野城(いがうえのじょう)
歴史と特徴: 伊賀市に位置し、「築城名人」藤堂高虎(とうどうたかとら)が築いた城です。日本有数の高石垣が特徴で、その高さは「石垣の博物館」とも称されるほどです。江戸時代には伊賀上野藩の居城となりました。
見どころ: 再建された天守閣は、内部が郷土博物館となっており、伊賀の歴史や藤堂氏、忍者の資料が展示されています。特に、その圧倒的な高石垣は必見で、城郭ファンを魅了します。
観光のヒント: 伊賀上野は、忍者の里としても有名です。伊賀流忍者博物館や、忍者体験施設なども充実しており、歴史とエンターテイメントを合わせて楽しめます。
松阪城(まつさかじょう)
歴史と特徴: 松阪市に位置し、蒲生氏郷(がもううじさと)が築いた城で、その後の松阪藩の居城となりました。城下町は、商人の町として栄え、江戸時代には伊賀上野と並ぶ商業の中心地でした。
見どころ: 現在は城跡公園として整備されており、美しい石垣が良好に残っています。特に、高さのある石垣が特徴的で、当時の堅固な造りを物語っています。
観光のヒント: 松阪市は、松阪牛で有名です。城巡りの後は、ぜひ美味しい松阪牛を味わってください。
近畿地方
滋賀県
彦根城(ひこねじょう)
歴史と特徴: 彦根市に位置し、江戸時代初期に徳川四天王の一人、井伊直政の子、直継によって築かれた城です。現存する天守は国宝に指定されており、日本を代表する名城の一つです。琵琶湖に面した美しい景観も魅力です。
見どころ: 国宝の天守閣は、当時の建築様式を色濃く残しており、その美しい姿に多くの人々が魅了されます。天守の他にも、天秤櫓(てんびんやぐら)や太鼓門櫓(たいこもんやぐら)など、重要文化財に指定されている建物が多く残っています。玄宮園(げんきゅうえん)は、江戸時代初期に造られた大名庭園で、池泉回遊式の美しい庭園です。
観光のヒント: 毎日、ゆるキャラ「ひこにゃん」が登場し、観光客を楽しませてくれます。城下町散策も楽しめ、近江牛などの美味しい地元グルメも味わえます。
安土城(あづちじょう)
歴史と特徴: 近江八幡市に位置し、「天下布武」を掲げた織田信長が築いた幻の城です。天正4年(1576年)に着工され、その壮麗さと革新的な構造は、それまでの城の概念を覆すものでした。日本の城郭史において、革命的な存在とされています。
見どころ: 現在は、本丸跡や天守台の石垣、大手道(おおてみち)の石段などが残っています。信長が築いた巨大な石垣からは、当時の天下人としての権威と壮大な夢を感じられます。
観光のヒント: 安土城跡の近くには、安土城考古博物館があり、城の歴史や発掘調査の成果について詳しく学べます。
京都府
二条城(にじょうじょう)
歴史と特徴: 京都市中京区に位置し、徳川家康が上洛の際の宿所として築いた城です。江戸時代には、将軍が京都を訪れる際の滞在場所として用いられました。幕末には、徳川慶喜が大政奉還を行った舞台として、日本の歴史が大きく動いた場所でもあります。
見どころ: 国宝に指定されている二の丸御殿は、狩野派による豪華絢爛な障壁画や、鶯張り(うぐいすばり)の廊下が有名です。広大な庭園も美しく、四季折々の表情を見せます。
観光のヒント: 世界遺産にも登録されており、京都観光の際には外せないスポットです。
大阪府
大阪城(おおさかじょう)
歴史と特徴: 大阪市中央区に位置し、「天下人」豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いた城です。日本の歴史上、最も有名で重要な城の一つです。大坂夏の陣で豊臣家が滅亡した後、徳川家が再築し、江戸時代には西日本の政治・経済の中心を担いました。
見どころ: 現在の天守閣は再建されたものですが、内部は博物館となっており、豊臣秀吉の生涯や大阪城の歴史、大坂の陣について深く学べます。広大な敷地内には、巨大な石垣や堀、そして再建された多聞櫓(たもんやぐら)や千貫櫓(せんがんやぐら)など、見どころが豊富です。
観光のヒント: 大阪城公園は、市民の憩いの場として親しまれています。春には桜、秋には紅葉が美しく、天守閣のライトアップも幻想的です。
千早城(ちはやじょう)
歴史と特徴: 南河内郡千早赤阪村に位置し、楠木正成(くすのきまさしげ)が築いた山城で、鎌倉幕府を滅亡させるきっかけとなった「千早城の戦い」の舞台として有名です。正成の奇策と地の利を活かした戦いは、歴史に名を残しました。
見どころ: 現在は国の史跡に指定されており、本丸や二の丸の跡、堀切、土塁などが良好に残っています。険しい山中に築かれた山城で、当時の防御力の高さと、正成の知略を感じられます。
観光のヒント: 城跡は、ハイキングコースとして親しまれています。豊かな自然の中で、歴史のロマンに浸れる場所です。
兵庫県
姫路城(ひめじじょう)
歴史と特徴: 姫路市に位置し、白漆喰総塗籠造りの外壁が特徴的な、その優美な姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」と呼ばれる国宝の城です。世界遺産にも登録されており、日本を代表する名城中の名城です。戦国の世に築かれ、江戸時代には池田氏や本多氏が城主を務めました。
見どころ: 大天守と小天守群が連結した連立式天守は、その壮大さに圧倒されます。内部は公開されており、当時の木組みや防御設備を間近で見られます。複雑に入り組んだ石垣や堀、そして「備前丸(びぜんまる)」など、見どころは尽きません。
観光のヒント: 姫路城は、特に桜の季節に美しさが増します。夜間のライトアップも幻想的で、昼間とは異なる表情を見せます。城下町には、歴史的な町並みや美術館なども点在しています。
奈良県
郡山城(こおりやまじょう)
歴史と特徴: 大和郡山市に位置し、戦国時代には筒井順慶(つついじゅんけい)が本拠地とし、その後、豊臣秀吉の弟・秀長が入城し、大和国の中心となりました。江戸時代には柳沢氏の居城となり、城下町と共に発展しました。
見どころ: 現在は城跡公園として整備されており、美しい石垣や堀が良好に残っています。特に、追手門(おってもん)や極楽橋(ごくらくばし)が復元され、当時の城の様子を偲ばせます。桜の名所としても有名で、春には多くの花見客で賑わいます。
観光のヒント: 城下町は歴史的な町並みが残り、金魚の養殖でも有名です。金魚すくい体験なども楽しめます。
和歌山県
和歌山城(わかやまじょう)
歴史と特徴: 和歌山市に位置し、豊臣秀吉が弟・秀長に命じて築かせた城で、紀州徳川家の居城として、江戸時代を通じて紀伊国の中心を担いました。虎伏山(とらふすやま)という丘の上に築かれ、その堅固な造りから「虎伏城(とらふすじょう)」とも呼ばれます。
見どころ: 現在の天守閣は再建されたものですが、内部は郷土資料館となっており、和歌山城の歴史や紀州徳川家について学べます。虎伏山からの眺望は素晴らしく、和歌山市街や和歌浦を一望できます。
観光のヒント: 城の周りには広大な公園が整備されており、動物園も併設されています。
中国地方
鳥取県
鳥取城(とっとりじょう)
歴史と特徴: 鳥取市に位置し、戦国時代には山名氏、その後、羽柴秀吉による「鳥取城の兵糧攻め」の舞台となった悲劇の城です。飢餓に苦しみながらも最後まで抵抗した城兵たちの悲話が残されています。
見どころ: 現在は城跡として、本丸跡や天守台、堀切、石垣などが良好に残っています。山頂からの眺望は素晴らしく、鳥取市街や日本海を一望できます。
観光のヒント: 城跡はハイキングコースとして整備されており、歴史の重みを感じながら散策できます。
島根県
松江城(まつえじょう)
歴史と特徴: 松江市に位置し、現存天守を持つ国宝の城です。堀尾吉晴(ほりおよしはる)によって築かれ、江戸時代には松江藩の居城となりました。漆黒の壁と白漆喰のコントラストが美しく、「千鳥城(ちどりじょう)」とも呼ばれています。
見どころ: 国宝の天守閣は、当時の木造建築を間近で見ることができます。内部は資料館となっており、松江の歴史や城の構造について学べます。堀を巡る遊覧船「堀川めぐり」に乗ると、城を水上から眺めることができ、風情豊かです。
観光のヒント: 城下町松江は、小泉八雲ゆかりの地としても有名です。武家屋敷や由志園など、見どころが豊富です。
岡山県
岡山城(おかやまじょう)
歴史と特徴: 岡山市に位置し、「戦国の三英傑」の一人、宇喜多秀家(うきたひでいえ)が築いた城です。漆黒の壁が特徴で、「烏城(うじょう)」とも呼ばれます。江戸時代には池田氏が居城とし、城下町と共に繁栄しました。
見どころ: 現在の天守閣は再建されたものですが、内部は博物館となっており、岡山城の歴史や宇喜多氏、池田氏について学べます。天守の周りには、当時の石垣や堀が残っています。
観光のヒント: 隣接する岡山後楽園は、日本三名園の一つとして有名です。城と庭園を合わせて訪れると、岡山の歴史と文化を存分に堪能できます。
広島県
広島城(ひろしまじょう)
歴史と特徴: 広島市中区に位置し、毛利輝元(もうりてるもと)が築いた城で、中国地方の政治・経済の中心を担いました。別名「鯉城(りじょう)」とも呼ばれます。原爆で焼失しましたが、後に再建されました。
見どころ: 現在の天守閣は再建されたものですが、内部は博物館となっており、広島城の歴史や毛利氏、福島氏、浅野氏について学べます。城内には、被爆樹木など、平和への願いを伝える場所も点在しています。
観光のヒント: 広島平和記念公園や原爆ドームなど、平和学習の拠点としても重要です。
山口県
萩城(はぎじょう)
歴史と特徴: 萩市に位置し、毛利輝元が関ヶ原の戦いの後、減封され築いた城です。江戸時代を通じて長州藩の本拠地となり、幕末には討幕運動の中心となりました。
見どころ: 現在は城跡公園として整備されており、石垣や堀、そして当時の面影を残す指月山(しづきやま)の自然が美しいです。重要文化財の「旧厚狭毛利家萩屋敷長屋」など、武家屋敷群も点在しています。
観光のヒント: 城下町萩は、世界遺産にも登録されており、江戸時代の町並みが良好に残っています。明治維新の志士たちの足跡を辿る旅もおすすめです。
四国地方
徳島県
徳島城(とくしまじょう)
歴史と特徴: 徳島市に位置し、豊臣秀吉の命により蜂須賀家政(はちすか いえまさ)が築いた城で、徳島藩の居城となりました。
見どころ: 現在は徳島中央公園として整備されており、鷲の門(わしのもん)が再建され、当時の面影を伝えています。美しい石垣や庭園も残っています。
観光のヒント: 徳島市は、阿波踊りで有名です。
香川県
高松城(たかまつじょう)
歴史と特徴: 高松市に位置し、豊臣秀吉の家臣、生駒親正(いこまちかまさ)が築いた城です。日本三大水城の一つに数えられ、海水を引き込んだ堀が特徴です。江戸時代には高松藩松平家の居城となりました。
見どころ: 現在は玉藻公園として整備されており、当時の石垣や堀が良好に残っています。再建された艮櫓(うしとらやぐら)や月見櫓(つきみやぐら)も当時の面影を伝えています。海水魚が泳ぐ堀も珍しく、見どころの一つです。
観光のヒント: 高松市は、栗林公園など、美しい庭園が多いです。讃岐うどんも必食です。
愛媛県
松山城(まつやまじょう)
歴史と特徴: 松山市に位置し、現存天守を持つ、日本で唯一の現存する「完全な城郭」である連立式天守を誇る城です。加藤嘉明(かとうよしあき)が築き、その後、松平氏が居城としました。賤ヶ岳の七本槍の一人である加藤嘉明の築城技術と、その後の松平氏の歴史が凝縮されています。
見どころ: 日本で12基しか残らない現存天守の一つで、国の重要文化財に指定されています。天守の他にも、多数の櫓や門が当時の姿を留めています。城山公園からは松山市街や瀬戸内海を一望でき、特に夕暮れ時は絶景です。
観光のヒント: 麓からはロープウェーやリフトで山頂まで上がれます。道後温泉と合わせて訪れるのがおすすめです。
宇和島城(うわじまじょう)
歴史と特徴: 宇和島市に位置し、現存天守を持つ城です。藤堂高虎が縄張りを行い、その後、伊達氏が居城としました。四国の南西部の要衝として機能しました。
見どころ: 現存する天守閣は、その古めかしい木造の造りが特徴的です。城山は、市民の憩いの場として親しまれています。
観光のヒント: 宇和島市は、鯛めしやじゃこ天など、美味しい海の幸が豊富です。
高知県
高知城(こうちじょう)
歴史と特徴: 高知市に位置し、現存天守を持つ城です。山内一豊(やまうちかずとよ)が築き、江戸時代を通じて土佐藩の居城となりました。天守と本丸御殿の両方が現存する唯一の城であり、その歴史的な価値は非常に高いです。
見どころ: 現存する天守閣や本丸御殿は、当時の姿をそのまま残しており、その歴史の重みを感じられます。追手門(おうてもん)から天守まで一直線に続く「本丸」の景色は、他の城では見られない独特の美しさです。
観光のヒント: 高知城公園は、市民の憩いの場として親しまれています。高知市は、坂本龍馬ゆかりの地としても有名です。
九州地方
福岡県
福岡城(ふくおかじょう)
歴史と特徴: 福岡市中央区に位置し、黒田官兵衛(くろだかんべえ)の子、黒田長政(くろだながまさ)が築いた城で、福岡藩の居城となりました。広大な敷地を持ち、「舞鶴城(まいづるじょう)」とも呼ばれます。
見どころ: 現在は舞鶴公園として整備されており、当時の石垣や堀が良好に残っています。多聞櫓(たもんやぐら)や大手門などが復元され、当時の城の様子を偲べます。
観光のヒント: 福岡市中心部に位置しており、大濠公園など、周辺の観光スポットと合わせて楽しめます。
佐賀県
佐賀城(さがじょう)
歴史と特徴: 佐賀市に位置し、鍋島氏が居城とした城で、その広大な本丸御殿が特徴的な平城です。佐賀藩の中心として、江戸時代を通じて栄えました。
見どころ: 現在は佐賀城本丸歴史館として、本丸御殿の一部が忠実に復元されています。内部は、当時の藩主の生活や佐賀藩の歴史、幕末の動乱期における役割について学べます。広大な畳敷きの部屋は圧巻です。
観光のヒント: 佐賀市中心部に位置しており、アクセスしやすい場所にあります。
長崎県
島原城(しまばらじょう)
歴史と特徴: 島原市に位置し、キリシタン弾圧のきっかけとなった「島原の乱」で有名な城です。江戸時代初期に松倉重政(まつくらしげまさ)が築き、その後の藩主たちの居城となりました。
見どころ: 現在の天守閣は再建されたものですが、内部は郷土資料館となっており、島原の歴史や島原の乱について深く学べます。天守閣最上階からは島原市街や有明海、そして雲仙普賢岳を望む絶景が広がります。
観光のヒント: 島原は、湧水が豊富な「水の都」として有名です。鯉の泳ぐまちなど、美しい水辺の景色を楽しめます。
熊本県
熊本城(くまもとじょう)
歴史と特徴: 熊本市中央区に位置し、「築城名人」加藤清正(かとうきよまさ)が築いた名城です。日本三名城の一つに数えられ、その堅固な造りは「武者返し」と呼ばれる石垣など、独特の工夫が凝らされています。西南戦争では、薩摩軍の猛攻に耐え抜いたことで有名です。
見どころ: 天守閣(大小天守)は再建されたものですが、その雄大な姿は圧巻です。特に、加藤清正が設計したとされる石垣は必見で、その曲線美と堅固さから「石垣の博物館」とも称されます。
観光のヒント: 2016年の熊本地震で大きな被害を受けましたが、復旧作業が進められています。復旧中の様子を間近で見学できるエリアもあり、災害からの復興の象徴となっています。
大分県
府内城(ふないじょう)
歴史と特徴: 大分市に位置し、豊臣秀吉の命により築かれた城で、江戸時代には府内藩の居城となりました。別名「白雉城(はくちじょう)」とも呼ばれます。
見どころ: 現在は城跡公園として整備されており、当時の石垣や堀が良好に残っています。宗門櫓(そうもんやぐら)が再建され、当時の城の様子を偲べます。
観光のヒント: 大分市中心部に位置しており、アクセスしやすい場所にあります。
宮崎県
飫肥城(おびじょう)
歴史と特徴: 日南市に位置し、伊東氏、その後、飫肥藩伊東氏の居城として、江戸時代を通じて栄えました。飫肥杉の産地としても有名です。
見どころ: 現在は城跡として、当時の石垣や堀、そして再建された大手門などが残っています。城下町は「九州の小京都」と呼ばれ、武家屋敷が良好に残っており、美しい町並みを散策できます。
観光のヒント: 飫肥は、美味しい郷土料理や、焼酎の試飲なども楽しめます。
鹿児島県
鹿児島城(かごしまじょう) / 鶴丸城(つるまるじょう)
歴史と特徴: 鹿児島市に位置し、島津氏の居城で、薩摩藩の本拠地でした。他の大名居城とは異なり、天守を持たない独特の構造が特徴です。幕末には、討幕運動の中心となりました。
見どころ: 現在は城跡として、当時の石垣や堀、そして復元された御楼門(ごろうもん)が残っています。御楼門は、当時の姿を忠実に再現しており、その雄大さに圧倒されます。
観光のヒント: 城跡は、鹿児島県歴史・美術センター黎明館として整備されており、薩摩藩の歴史や文化を深く学べます。
沖縄県
首里城(しゅりじょう)
歴史と特徴: 那覇市に位置し、琉球王国の政治、外交、文化の中心として栄えた城です。中国と日本の文化が融合した独特の建築様式が特徴で、世界遺産にも登録されています。
見どころ: 正殿をはじめとする多くの建物が再建されており、琉球王国の歴史と文化を肌で感じられます。鮮やかな朱色の建物は、沖縄の青い空によく映えます。
観光のヒント: 2019年に火災で大きな被害を受けましたが、復旧作業が進められています。復興の様子を見守りながら、歴史を学ぶことができます。
勝連城跡(かつれんじょうあと)
歴史と特徴: うるま市に位置し、世界遺産にも登録されている琉球王国のグスク(城)の一つです。中北山の要衝として、琉球王国時代に重要な役割を果たしました。
見どころ: 石垣が良好に残っており、当時の城の構造を間近で見られます。高台に位置し、太平洋を一望できる眺望は絶景です。
観光のヒント: 世界遺産に登録されている他のグスク(今帰仁城跡、座喜味城跡、中城城跡、識名園など)と合わせて巡るのがおすすめです。