武田信繁の名言です。其の二

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戦国武将の名言

何ごとにつけても、つねに堪忍の二字を忘れてはならぬ。昔の物語にも「韓信という人は、初め家が貧しく、少年のころに他人から股の下をくぐらせられりなどして辱めを受けたが、よく堪忍してついには漢の大将軍となって成功した」ということが伝えられている。また「一時の怒りのために身を滅ぼす」というようなこともあるのだ。
堪忍とは、怒りを抑えて過ちを許すことです。怒りの感情は冷静な判断力を奪います。人間関係が悪くなると原因だと知っていても、抑えられないのが怒りです。怒りが湧いてしまったら、最低限、その場で爆発させないことが肝心です。
ものごとには許せることと許せないことがあるのも事実です。人間関係でおきたもめごとは、我慢していても事態が好転する保証はどこにもありません。その場で堪忍袋の緒が切れてしまったら、自分の考えを伝えましょう。相手をいくら責めても納得のいく答えはでません。伝え方を変えれば相手に伝わることがあります。
また、怒りを鎮める努力も大切ですが、怒りというのはやる気にも変えられます。怒りの活力とやる気の活力は一緒で、仕事の中で心の中に怒りをためている人は、その怒りがやる気に変わった時に、すごい能力を発揮します。自分自身の怒りを鎮めるために、現実を受け入れる我慢を考えるより、相手を見返すための活力に変えることを意識してもいいのではないでしょうか。
怒りという感情の下には、「これまでは言いにくいので黙っていたこと」が隠されています。今まで意見の対立を恐れ、当たり障りのない返事しかしない人が、怒りを爆発させた場合、玉砕覚悟で向かってくるので注意が必要です。そんな時こそ、怒りを抑えて相手を許す心、器量がほしいものです。
戦国武将の名言集に戻ります。

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