北条氏康の名言です。

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戦国武将の名言
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小事をおろそかにするな

武田信玄、上杉謙信という両雄と対等にわたりあった小田原北条三代目当主 北条氏康の名言です。
あるとき小田原城主の北条氏康は嫡男の氏政とともに食事していたときのことです。氏政は飯に汁をかけて食べていたのですが、一度ならず二度に渡り汁を注ぎ足している様を氏康は見逃しませんでした。そして涙をこぼしながらこの言葉を言いました。
「毎日する食事のことでありながら、飯に汁をかけるのに一度で適量を計ることさえ儘ならず、もう一度かけてやっと適量にするとはなんと愚かなことであろうか日々の些細な見積もりができぬ者に家臣の心中を推し量ることなど決して望めない」
たしかに氏政じゃなくても、目につきにくい細事、さほど重要でない小事には、注意がいきとどかず、ついおろそかにしてしまいます。上司が部下に対して気づいてあげれればよいのですが、そうした細事・小事を軽く扱うことを見逃してしまうとあとで重大な失敗を引き起こすことになります。
良い上司とは部下の細かい行動まで把握していないといけないことがこの言葉により学べます。
さらに氏康は嫡男の氏政に
「家の長臣に任せきりにせず、自ら動け。お前は富貴の家に生まれ、ぬくぬくと育ったから、世間に疎い。功を積んでも取り上げず、労をつくしても賞さなければ、皆は恨みを抱いて、人心は離れる。その時に戦いがあって、にわかに甘い言葉を掛けても、言うことは聞かない。だから少しの功も忘れず、小さな働きを見捨てず、時々に褒美を与えて、励まし進ませるようにせよ」
現代の社会に通ずる、人のマネジメントについても語っています。今の時代はお金も重要ですが、部下を評価することに重点を置くことがもっと重要です。
戦国武将の名言集に戻ります。 

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