武田信玄の名言です。其の三

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戦国武将の名言
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老人には経験という宝物がある。

若いころはかなり武名を高めた武将に信玄が「私の話し相手になってもらえませんか」とお願いすると、年老いた武将は「私は年をとって隠居した身です。もはや何もはなすことはありません」と断りましたが、信玄は「いや、そうではない。老人には皺と皺の隙間に経験という大切な宝物が潜んでいる。どうかその宝物を、私のような後に続く世代に役立てていただきたい」とさらにお願いしたところ、隠居した武将は喜んで話をしてくれました。信玄は武将の話を全部書き留めたといいます。
経験者のお話には時代が変われば無意味になる教えもあるかもしれませんが、学ぶことがたくさんあります。中には自分で経験しないと意味がないという方もおられるかもしれませんが経験談には、いろいろな良いことがあります。 例えば
物事の本質が理解しやすくなる。
根本的で大切なことがわかる。
実践主義の具体的な話がきける。
昔と変わらず今も習慣として残っているものを教えてくれる。

など、自分が経験して覚える時間を大幅に短縮できます。経験者にはそれまでにつくり上げてきた人生の歴史があり、その中で様々問題を起こしても、乗り越えてきています。長年の経験で身に着けた知恵を持っていますので、次の時代に引き継がれないことはもったいないことです。そういった意味では経験談は無駄ではありません。
一般的に昔の自慢話や成功談を聞くことが多いかもしれませんが、成功談よりも失敗談がきければこれから先、起こりうるビジネス上の失敗を少しは防げます。
その反対に経験がない場合の良さもあります。経験がないと、何がいいか、何が悪いか、失敗するかどうかもわからない為、経験を積んだ人とは違う視点で物事を捉えることができます。何もわからないからこそ、試行錯誤のなかで自分なりの新しいアイデアなどが生み出されることもあります。
ただし自分の力だけでは物事が完了するのに大変な労力と時間が必要なため、これまで培ってきた経験や知識をぜひ聞いて、自分なりに上手くいくまで工夫してみるなど自分の能力育成に積極的な姿勢で取り組むことが必要になります。
信玄はわざわざ隠居した武将に会いにいっています。経験談を聞けるような人が身近にいれば、それはとてもいい出会いだと思います。

武田信玄の名言です。其の四

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