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    Categories: 戦国時代に関するお祭り

上田真田まつり

上田真田まつりは上田城築城(1583年、天正11年)400年を記念して始められた「地域おこし」イベントです。商工会議所の青年部や市民有志の発案で始まりました。毎年一回春の4月に開催されます。真田一族、真田三代(真田 幸隆、昌幸、幸村)の武将の生きて来た時代背景と、生きざまを伝える「おまつり」です。県内はもちろん、県外からも「歴史好き、真田ファン」が集まり、盛大に執り行われます。上田城での太鼓、真田鉄砲隊の演武では始まり、クライマックスは徳川と真田との模擬戦となります。

◆真田三代の時代背景

時は戦国、真田氏は近隣を有力大名である「上杉」「武田」「北条」などに囲まれて、お家存続に全身全霊を傾けていました。真田 幸隆は武田家の参謀として信玄の信任厚い武将でした。幸隆には五人の男子が誕生し、三男が昌幸です。昌幸は家督を継ぐ資格はなかったのですが、嫡男、次男が戦で戦死し昌幸が家督を継ぎました。昌幸を有名にしたのは徳川家との二度にわたる戦(第一次上田合戦、第二次上田合戦)に完璧なほどに勝利した事でしょう。昌幸は「孫子の兵法」を心得ていたと推測します。奇襲とゲリラ戦を駆使した見事な勝ち戦でした。

◆真田信之 真田家を守り抜いた功労者。

真田信之は信繁(幸村)の兄で、昌幸の嫡男です。
上田真田まつりで脚光は浴びませんが、幼いころ徳川家に人質として差し出された人物で、明治維新まで真田家を存続させた功労者です。真田家存続の功労者、本当の功労者と言っていいかもしれません。
しかし、人は派手な人物を好みます。講談や芝居では地味な人物は「話の対象」として面白くありません。華々しく戦い散って行った信繁(幸村)には花があり皆が注目します。真田家の存続の為に昌幸が兄弟(信之、信繁)を徳川方、豊臣方にして、どちらが勝っても真田家は存続できるように仕組んだと言う話が伝わっていますが、実態は少し違っているのではないでしょうか。信之は徳川家に信繁(幸村)は豊臣家にそれぞれ「人質」としての生活をしていました。その当時、人質は大変丁寧に扱われていたと想像できます。(しかし裏切りがあれば殺害される運命です)。その縁で敵味方に分かれてしまいました。
そのころの武将は恩義に熱い一面を持ち合わせていました。人間は感情の動物ですから「お世話」になった人を裏切ることはできません。徳川、豊臣、敵味方に分かれてしまったのは、二人の運命だったような気がしてなりません。
真田信之は徳川家の意向で松代に移封されてしまい、地元上田にはあまりゆかりがなく、上田市民にとって真田と言えば上田合戦で二度も徳川に勝利した「昌幸」やその父「幸隆」を連想するようです。信繁(幸村)も活躍の舞台は大阪夏の陣、冬の陣であり、上田の人々にとっては記憶に留まっていない武将といえます。

◆上田真田まつりのハイライト、クライマックス「真田―徳川模擬戦」

上田真田まつりは33回を数えて、2016年には34回目に当たります。上田真田まつりの見物客は市内、県内の方が多く地元密着型のおまつりで、参加者はざっと1万人程度とそれほど多くはないです。(上田市の人口は約16万人)
しかし2016年はNHK大河ドラマの放映があり真田信繁(幸村)が全国的にクローズアップされるかもしれないので、混雑が予想されます。
上田真田まつりのハイライトは何と言っても「武者行列」と「真田―徳川の模擬戦」です。武者行列は真田 幸隆、昌幸、信繁(幸村)が馬に乗って市内を巡ります。模擬戦は第一次上田合戦、第二次上田合戦、大阪の陣での真田家の戦を再現したものです。
模擬戦は人気があり早く会場に行かないと見ることがでません。毎年、合戦の場面は変わりますので、何年か継続して見物すると面白いかもしれません。ただし地元密着型、市民参加型のおまつりですから派手な演出はありません。

◆1916年春の上田真田まつり

2015年12月現在、第34回の「上田真田まつり」、詳細は未定ですが開催日は決まっていて2016年4月24日に行われます。
武者行列の真田幸隆、昌幸、信繁(幸村)は地元名士や真田家の末裔から選出されます。一般の武者は応募になっていますが、まつりの性格からして「地元民優先」で選ばれます。武者行列は400人規模ですから市外や他府県から応募しても選ばれる可能性はあります。募集開始は過去の例では2月頃です。
上田市の桜は4中旬が満開、見ごろです。上田真田まつりの頃に桜の花は散って葉桜となっています。桜見物と上田真田まつりの時期をずらして気持ちよく桜見物、上田真田まつりを満喫していただきたいとの上田市民の心つかいです。
上田の名物、初夏には「鮎」、秋には「松たけ」ですが、あいにく春はこの二つの名物はありません。そば好きな方は「信州そば」を楽しみにお出かけ下さい。
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