武田信繁の名言です。其の一

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戦国武将の名言

武田信玄の弟・武田信繁は「文あり、武あり、礼あり、儀あり」と賞賛された名将です。信玄からの信頼も厚く、家臣団にとって理想とされる人物であったため、真田昌幸が次男に信繁(幸村)と名付けています。第四次川中島の戦いで討死した際には、敵方の上杉謙信からもその死を惜しまれたといいます。
そんな信繁が後世に残したのが、家臣たちとの関係について書かれた条文「信繁家訓九十九ヵ条」です。
「家中の郎従に対して、慈悲の心が肝要である。家来の者が病気で苦しんでいる時は、たとえ手間がかかっても、心をこめて指図を加えてやりなさい。臣下の身を、自分がノドの渇きのように思うことだ。」
慈悲を施すことが人の上に立つ者の務めであり、部下にも人として大切に思っていることを伝えるように心がけることが大事だと説いています。
ビジネスの場に置き換えても、上司の態度、言葉づかい、仕事の仕方は特に意識しなければなりません。部下は上司の言葉づかいや行動を敏感に感じています。上司の言動は、部下のモチベーションを高めることもあれば、反対に部下を傷つけ、やる気をなくさせることもあります。厳しく管理するのが管理者ではありません。
部下を思いやる気持ちは心から生まれるものです。部下を思いやる気持ちがあれば、傷つくような発言はしません。理性より感情が先にでてしまうと、自分自身もいい気持ではなく、周りにも嫌な気持ちにさせてしまいます。そして部下が自分の意に沿わず反抗的な態度をした場合、いくら相手を思えばこその言葉でも、常日頃から上司としての思いやりのある言動や態度を見せていない人の助言を素直には聞きません。勤労意欲が大きく下がります。
上司の一番の仕事は部下に元気を与えることです。部下を思いやる大きな気持ち、ゆとりを持たないとできません。それが言葉や行動となって表れます。元気を与えることで、上司としての人間的魅力を高め、更に良好な人間関係をつくることになります。言葉だけでなく表情や誠実な態度と気持ちは、きっと伝わります。
戦国武将の名言集に戻ります。

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